1868年に設立されたデュワー・ラトレー社は、当時数多くのウイスキーブランドの正規販売代理店として活動。現在では、モリソンボウモア社を経営していた“モリソン・ファミリー”の所有となっています。
リリースの度に完売が相次ぎ、他ボトラーに真似の出来ないコストパフォーマンスの高いリリース力はラトレーの自慢。
経営からは手を引けども、オーナーであるモリソンファミリーのコネクションを感じさせる、抜群なクオリティの高い安定感は世界中のウイスキーファンからの支持を集めています。
(ティム・モリソン氏(中央) 2014年同社オフィスにて。)
2013年に現地の同社を訪問し、それまでのプライベートボトルや同社アイテムの取扱実績・直接交渉を通しての信頼に基づいて、同社ならびに代表 ティム・モリソン氏の協力を得て、特別に譲り受けることができた1樽。
選ばれたのは1964年~1994年の間、モリソンファミリーが経営していたアイラの人気蒸溜所ボウモアの原酒。
今回の原酒はその経営当時に蒸留された後、ファミリーストックとして蒸留所内で樽熟成の時を重ねてきた数少ない「オリジナル」の1樽。限りなくオフィシャルボトルに近い環境で育まれてきた原酒となります。
特別な経緯を経て出逢うことのできた1樽は信濃屋プライベートボトルでも「テンプテーション」で過去ご紹介した、1980年代と1990年代の境目となる1989ヴィンテージ。
今やリリースが激減した20年超熟成のアイラ原酒であるのはもちろんのこと、1980年代ボウモアならではの”パフュームフレーバー”と1990年代前半ボウモアが持つ”フルーツフレーバー"の共存が稀にある、非常に興味深いヴィンテージ。
更には同社のストックだからこその高いコストパフォーマンスを備え、ボトルにティム・モリソン氏自身の名を冠した世界的にも前例の殆どない特別なプライベートボトリング。
『貴重な秘蔵ストックが体現する、1990年代フルーツとスモーク、今後失われ行く1980年代パフュームという絶妙なフレーバー同士の共存をこの機会にぜひご堪能下さい。』