今回、秘蔵のストックから選んだのは、ラムの世界では珍しい
ジャマイカとガイアナに所在する2つの蒸留所原酒を用いた大変貴重な
ブレンデッドラム。蒸留所名は非公開となりますが、いずれも英国系の生産地であり、その作りは単式蒸留となるなどスコッチの伝統を引き継いだものです。
蒸留後は現地の樽の中でラムとしてのベースが育まれ、コニャック地方に運ばれた後は同社の真骨頂である”ダブルエイジング”技術を用い、より一段高い完成度が実現した原酒。
今回、そのダブルエイジングの仕上げとして後熟に用いられたのは信濃屋がアンバサダーを務め、今年創業20周年を向かえる
アラン蒸留所の空き樽。
偶然にもアラン蒸留所創業の
1995年に遠く離れた現地で生まれた原酒でもあり、
アニバーサリーの今年、信濃屋がボトリングを実現するに相応しい1樽でもあります。
運命的に出逢うことができたジャマイカ&ガイアナ、アランを結ぶラム原酒。
シングルカスクでマリッジされ、カスクストレングスでボトリングされたその仕上がりは、
ラムファンにはウィスキーのエッセンスを、
ウィスキーファンにはアランのエッセンスというそれぞれへの新境地を感じさせてくれます。
『ラムボトリングを手掛けるアランアンバサダーだからこその、節目の年に厳選された1本をぜひご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】ジャマイカのスモーキーな香りと新品の皮製品の様なエナメル香、奥から薬品臭、茹でたサトウキビ。
【味わい】デメララシュガー、ビターチョコレート、アカシアの蜂蜜、甘く重いフレイバーからバナナチップス、焼き菓子、少しトフィー、徐々にオークのスパイス。
【フィニッシュ】心地良く甘くビター、飲みかけのエスプレッソにデメララ香。
【コメント】英国系ラム特有のへヴィーな酒質にアラン樽由来の複雑なフレイバーと甘さが絶妙なバランスで仕上がった1本。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)