278本限定販売
ゴードン&マクファイルから
7年ぶりプライベートボトリング第2弾
ウェアハウスの静寂。
今回はボトラー業界の巨塔ゴードン&マクファイル社(以下、G&M社)とブルイックラディ17年[1991]以来となる久々のコラボレーション。
長年の交渉の末、2015年冬にエルギンの同社本社を訪問し、サンプリングとウェアハウスを見学、豊富なストックの中から選びぬかれた1樽をご紹介します。
G&M社は1895年に創業された最も歴史の古い老舗の1つであり、現在、世界で最も知名度の高いボトラー。当時から有名蒸留所と深い関係にあり、自社で用意した樽に原酒を詰めてもらって独自の熟成を行う独立瓶詰業者のパイオニアとしての一面も持ち合わせています。その安定した高い品質にはプロフェッショナルバーテンダーから一般の飲み手のみなさままで幅広く、絶大な信頼が寄せらているまさにボトラー業界の巨塔です。
今回、2009年以来、約7年ぶりに実現したG&M社からのプライベートボトリング第2弾として選ばれたのはグレントファース原酒。1898年創業、1985年に一端閉鎖され、アライド社の買収により1989年に操業が再開、2005年からはペルノ社のもとで操業が続けられているという数奇な歴史をもつ蒸留所です。またオフィシャルボトルがリリースされていないというG&M社が持つ原酒の中でも珍しい蒸留所の1つです。
そのなかでも24年のエイジングを重ね、円熟味を纏った1991ヴィンテージをセレクト。程よく溶け込んだアルコール度数にも表れるように熟成の1つのピークを迎えている飲み頃のカスクに出会うことが出来ました。
これまでに各社からも秀逸な仕上がりのボトルを輩出してきているグレントファースでは目下、ニューリリースは激減しており、弊社プライベートボトルならではのコストパフォーマンスを秘めた1本は今後にかけても貴重な存在となります。
長きに渡る交渉を続け、弊社の熱意にG&M社が賛同し、インポーターの協力があって実現したコラボレーション第2作となる1樽。
『現地で生産者と共に厳選と交渉を重ね、G&M社の秘蔵ストックから日本に上陸した珠玉の1本を是非ご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】バニラ、乾燥茶葉、アプリコット、青林檎、奥から瑞々しい洋ナシ、白桃、時折香る鉛筆の削り屑。
【味わい】口に含むと、熟したバナナ、アップルティー、フルーツキャンディー、桃の皮、オークのスパイス、バタークッキー、ややオイリー。徐々に柑橘フルーツを感じる。
【フィニッシュ】フィニッシュはクリーミーで優しく長く続き、白檀、ジンジャーのスパイスが現われる。
【コメント】 44,3%のカスクストレングスはまさに熟成のピークを感じさせる味わい。落ち着きのある味わいは、飲み手にウェアハウスの静寂の時を感じさせてくれる1本。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー 北梶)