旧ダグラスレインから分社し、新たな船出となった新ダグラスレイン社。以降、精力的かつ品質の高いリリースは変わらず、マーケットからの信頼も旧社同様に変わらないところです。
これまでの2本のリリースでも好評頂いている同社とのジョイントボトリング第3弾として弊社スピリッツバイヤーがスコットランドの同社オフィスを訪れ選んだのはクライゲラヒ原酒。
過去、弊社のプライベートボトルでも採用され、有力BARのオリジナルボトルにも度々選ばれるなどプロフェッショナルからの支持も高い、まさにスペイサイドの中心的存在でもあります。
しかしながら、元来ボトラーへの原酒供給は多くなく、数少ないリリースに期待の集まっているところです。
また近年では新たなオフィシャルラインナップが高い評価を得るなど更に人気を安定させる注目蒸留所となっております。
今回選ばれたのは1995ヴィンテージからの1樽。その熟成は1つの節目となる20年を向かえ、今後ますます貴重な存在となるところ。1998年に今のオーナーであるバカルディ社の傘下となったクライゲラヒにっとては旧オーナーのUDV社時代の蒸留原酒でもあります。
更には今でも流通は少ないシェリーカスクの確保に成功。旧社時代から業界に独特のコネクションを持つレイン家ならではの秘蔵ストックと言える1樽です。
現地での直接交渉を経て用意された1樽は、通常では加水ボトリングとなる同シリーズでも特別なカスクストレングスでご用意。そのままの味わいを届けたいと同社も認めた証となります。
名家の誇るストックから選ばれた特別な1樽は中熟の旬を迎える熟成味とシェリーカスクの恩恵を受け、多彩なフルーツフレーバーに抱かれた、これからのクライゲラヒ原酒の将来を感じさせる仕上がり。
「特別なコネクションで実現した、クライゲラヒ原酒のこれからの新たなポテンシャルの高さをぜひご堪能下さい。」
---Tasting Note ---
【香り】PXシェリーを彷彿させる濃厚な甘み、デメララシュガー、炭焼きコーヒー、インク、全粒粉ビスケット、タバコ。
【味わい】口に含むと、レーズン、アメリカンチェリーやアセロラ等の
赤い果実からショートブレッド、麦芽系乳飲料、アーモンドチョコレート、プラリネ。
【フィニッシュ】フィニッシュはザクロ、ドラゴンフルーツ、バナナの渋皮、ピーナッツバター。奥からサンザシ、カモミールのスパイスが心地良く長く続く。
【コメント】濃厚な赤い果実のフレイバーとシェリー樽の絶妙な相性が、クライゲラヒの新たな横顔を教えてくれます。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
1948年スコットランドグラスゴーにて創業後、豊富なアイテムや、その素晴らしい品質で、世界のモルトラバーを魅了し続ける大御所ボトラーのダグラスレイン(以下DL)社。
新体制となったDL社の看板シリーズ「オールドパティキュラー」はその長年の経験からそのウィスキーのポテンシャルを最大限に引き出すべく「18年熟成以下の樽は48.4度、19年熟成以上の樽は51.5度」という他にはない彼らの哲学で精力的なリリースが展開されています。