プロフェッショナルバーマンが見出した老舗ドメーヌ秘蔵の古酒
A HALF-CENTURY OF HISTORY.
熟成ハードリカー全体の価格高騰と枯渇が進む中、上質の円熟味を体感することのできるアルマニャックはハードリカー好きにとってのラストフロンティアと言っても過言ではないでしょう。
フランス本国でも時代の流れの中で生産者自体が減ってしまい、もともと家内伝統的に受け継がれていた側面もあって、アルマニャックでも原酒の確保がつとに難しくなっているのが現状です。
今回はアルマニャック地方の名醸地に、200年以上の歴史をもつ老舗を訪れ、プロフェッショナルバーマンが生産者と共に厳選した原酒を、昨年に引き続き今年もご本人のご厚意によりご紹介できることとなりました。
1780年創業の最も古いアルマニャック生産者のひとつです。
アルマニャックには3つのエリアに区分(バ・アルマニャック、テナレーズ、オー・アルマニャック)に分類されますが、オニョアスは1番良いぶどうを産出するバ・アルマニャックに所在。
グラン・バ・アルマニャックの650へクタールの敷地の中に、50ヘクタールの自社畑を持ち、現在、バコ、ユニ・ブラン、コロンバールの3種類を作付け。すべて自社畑から収穫されるぶどうのみでアルマニャック原酒を生産しています。
また、広大な敷地からは、熟成樽の樽材となる樫の木(オーク)の調達をも可能にしています。
特筆すべきは、ドメーヌ・ボワニエルなど名門も採用していた今はなきクラフトメーカーSIER社の手掛けたアルマニャック生産者の中では最も古い1804年製造、極めて稀な薪での直火を熱源にしたアランビックを用い、200年以上も伝統の味わいを生み出し続けています。
ご紹介するのは、札幌の名店
THE BOW BARのオーナーバーテンダー・本間純矢氏が現地に通いつめ、生産者と共に厳選を重ね、シングルカスク・カスクストレングスで特別にボトリングされたボトル達。
2017年ボトリングで選ばれたのは昨年、即完売の大きな反響を頂いた1973ヴィンテージをも凌駕する、
51年以上の熟成を経た1965ヴィンテージ原酒。
その存在は200年以上の歴史を誇る同ドメーヌの所有ストックでも最も古い原酒のうちの一つであり、ドメーヌの歴史の一部といっても過言ではない究極の秘蔵古酒となります。
現代の主力品種の一翼を担う
バコ種によるセパージュもぜひ必見です。
『プロフェッショナルバーマンが見出した、半世紀の歴史を経て飲み頃の頂点に達した珠玉の1樽をご堪能下さい。』
(左:マスターセラー Patrick Arnaud氏
右:THE BOW BAR オーナーバーマン 本間純矢氏)
---Tasting Note ---
【香り】 トップノートから素晴らしい熟成を経た葡萄の立ち上がり、キノコやカカオ、マーマレード等のニュアンスに緩やかに変化し、明らかなランシオ香が鼻腔まで突き抜ける。
【味わい】 口に含むと、地元ガスコーニュ産新樽由来の香ばしさの中に仄かな酸が顔を出し、温かさとキレのコントラストをより明確に捉えることができ、このアルマニャックが長き熟成により飲み頃の頂点に達した事が伝わってくる。
【フィニッシュ】 アフターもバコ種特有の輪郭のあるフレッシュな葡萄香が長く、最後まで変化を楽しめる最上クラスのアルマニャックと断言できます。
(Tasted by THE BOW BAR オーナーバーマン 本間純矢氏)
1995年、北海道、札幌すすきのにオープン。
2017年で22周年を迎え、海外からのゲストも絶え間なく数多く訪れる世界的名店、THE BOW BAR。
数百種類を数えるシングルモルト、「天使のようなグラッパ職人」ロマーノ・レーヴィ氏のグラッパをはじめ、現地で厳選されたアルマニャックやコニャック、中には世紀を超える逸品すら並ぶ、世界各国から本間氏が目利きしたオールド&レアボトルに囲まれた空間は、飲み手にとってはまさに夢のような一時を演出します。
歴史的、伝説的なボトルが肩を並べる一生に一度は訪ねておきたい名店。
-Mr.Junya Honma-
オーナーバーマンの本間純矢氏は、毎年、欧州を訪れ、現地の生産者と親交を深め、作り手の生み出す原酒を通して作り手自身と、自らが見極めて仕入れた洋酒を通して、その歴史を日本へ伝えています。
また、カウンター以外にも海外でのセミナー講師を務め、生産地訪問を地元メディアが取り上げるなど、活躍のフィールドは国内に留まりません。
常に情熱熱く、礼節を重んじ、1度会えば虜になる人間的魅力の深い氏を目当てに、国内外から多くのファンや業界関係者達が札幌を目指すプロフェッショナルバーマンです。