今回、弊社単独で挑むべく、弊社スピリッツバイヤーが現地オフィスを訪問し、生産者と共にテイスティングを経て選ばれたのは
1991ヴィンテージからの26年エイジング。
長熟レンジに至る1本として高いコストパフォーマンスもさることながら、今回のこだわりはその原酒を生み出した母なる葡萄達。
それは弊社プライベートボトルでこだわりぬいた末に出逢うことができた
これまでの3本のリリースでみなさまにご好評頂きました。
作り手の手間暇と高い意識、そして熱い情熱がなければ育て続けることのできない栽培困難な葡萄品種、
フォルブランシュ種の葡萄から生まれた貴重な原酒を確保することが出来ました。
フォルブランシュ種自体、カビや病気になりやすい手間のかかる品種として知られ、ブドウの身は詰まっていて房も小さく収量が限られるため、多くのコストが必要な品種として知られています。
また、その繊細さ故に19世紀後半の虫害により絶滅に追い込まれ、今やその生産量はフランス全土で1%にしか満たないまさに奇跡の品種。
『僅か13haの畑の樹齢約40年から収穫された、貴重な長期熟成アルマニャックの真髄をぜひご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】ドライアプリコット、トロピカルフルーツのフーセンガム、カルダモンのスパイス、奥から古木を感じさせる地下室や樟脳の香り。
【味わい】口に含むと、レーズン、プルーン、煮詰めたオレンジ、コーヒーゼリー、複雑なボディでありながらシルキーでデリケートなタンニン。
【フィニッシュ】フィニッシュはダージリンティー、クローヴ、きんぴらごぼう、鼻に抜けるフォルブランシュ特有のの甘やかな香りが心地良い。
【コメント】抑揚感にあふれたフォルブランシュならではの華やかな個性と熟成感のバランスが絶妙な1本。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
「ダローズ」の歴史は、創始者ジャン・ダローズ氏が有名オーナーシェフとしてレストランを経営していた1960年代に、息子のフランシスと共に、ダローズブランドとして各農家で自家生産されていたアルマニャックを販売するというアイデアに辿り着いたのが起源となります。
1974年にはフランシスが小規模なアルマニャックハウスから樽を買い取り、自社セラーでの熟成を始め「ダローズ」ブランドとしての販売を開始。 1996年、創業者の孫にあたる現オーナーのマーク・ダローズ氏が経営に参画し、父親であるフランシスの引退を機に1999年からに正式にダローズ社社長に就任。2014年には「ダローズ」へとブランドもリニューアルされ、日本市場を含め、世界各国に商品供給を行っています。
同社オーナー マーク・ダローズ氏
ダローズの特徴は単なるネゴシアンではなく、蒸留直後に買い付けたアルマニャックの樽をすべて自社倉庫で厳重に管理・熟成させています。アルマニャックとしての個性と情熱を感じさせる原酒を送り出すことをモットーに入念なテイスティングを重ね、それぞれのベストタイミングを見極めてオンリスト。瓶詰めもオーダーを受けた分だけしか行わないという徹底した品質管理の下、しっかりとしたこだわりを貫いています。
また、樽で熟成されていたままのアルマニャックを味わってもらいたいとの思いから、すべてのヴィンテージは加水無しのカスクストレングスでのボトリングとなっており、通をうならせるアルマニャックのラインナップとなっています。
そのリリース方式からマーケットの在庫は出荷時から限られた本数のみという貴重な存在となっており、入手機会も限られる逸品です。