今回のプライベートボトルの選定にあたって、数々のサンプルを試飲しましたが、原酒は、自然な味わいの物が多く、綺麗な樽感と繊細な酒質。ハーブやフローラル、島モルトを想わせるソルティさ、控えめな柑橘、綺麗な麦芽の甘さが主体的。全体的に冷涼で湿潤な熟成環境が感じられる仕上がりで、原酒や熟成に対して尊重が伺える、綺麗な樽感が好印象でした。 樽番毎の方向性の違いも見られ、よりブリニーな個性の物やハーブオイルの様なものもあり、離れた樽番のカスクも是非機会があれば飲んでみて欲しい体験でした。
今回、信濃屋向けに選定したカスクは、ライトピーテッド麦芽を使用した原酒で、2017年6月19日に蒸溜し、2024年11月13日に瓶詰。7年以上のハリス島内の熟成庫で熟成されたファーストフィルバーボンバレル(バッファロートレース社)の№650原酒をシングルカスク/カスクストレングスで瓶詰しております。 ディルのハーブ、ビスケット、ういろうやお饅頭の牛皮のようなほんのりとした甘さ、青さを帯びた桃の皮や日向夏の皮。ライトピーテッドのスモークが漂い、余韻にかけてじわじわとブリニ―、ひんやりとした潮風が感じられ、全体をまとめ上げていきます。 ボウモアやハイランドパーク、ベンロマックがお好きな方に是非お勧めの一本です。 コンパスボックス社のデザインでも知られる、ストレンジャー×ストレンジャー社が手掛ける渾身のパッケージデザインも見所の一つ。是非お楽しみください。
---Tasting Note --- ライトピーテッドを感じる甘やかで物静かな香り立ち。フレッシュな潮風、お線香、綺麗な麦芽の甘さ、ビスケット、ディルやフェンネルの葉、蜂蜜。 口に含むとややオイリーでライトな口当たり。ミネラル、程よいピートスモーク、日向夏の皮、ういろうやお饅頭の皮。余韻に向かうにつれてブリニ―に変化していく。ひんやりとした潮風、青さを帯びた桃の皮、ディルのオイル漬け。 フィニッシュは心地よく、ライトピーテッドと潮風、自然な甘さがじわじわと続く。 (Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
●THE HEARCH(ザ・ヒーラック)とは  『 ザ・ヒーラック』は、2015年スコットランドの最北西の海岸沖に位置する小さな島、ハリス島で作られた最初の歴史あるシングルモルトウイスキーです。
人々と場所とが互いに尊重し合い、複雑さと個性の精神を生み出すため、成熟した会話の結果によって生み出されました。 島の人々の仕事が自然界と絡み合い、独特の『アウター・ヘブリディアン・ウイスキー』を織り上げています。 この新しいドラムの一滴一滴が地元の人々によって蒸溜され、地球上において他に比べられる場所がない自然豊かな場所において熟成、ブレンド、瓶詰めがされ、特別なスピリッツとして完成しました。
『ヒーラック=ハリスの人々』結束の強いハリスのコミュニティは、風景の中に深く根ざしています。 ゲール民族の言葉、物語、歌の文化は、「ヒーラック=ハリスの人々」に何世代にもわたって受け継がれており、人々だけでなく、故郷の村、家族の農場、山、湿原、そして草原にも結びついています。 人々と場所との特別なつながりは今日も続いており、ハリス島で作られたウイスキーの一滴一滴、新しいボトルの一本一本に島の名前を入れることを私たちは誇りに思います。
世界のどこにいても、私たちのウイスキーから、静かな熟考、そしてゆっくりとした儀式的な感覚を感じることで、この自然豊かな島と、そこに住む住人たちとつながってみませんか。人生と同じように、ヒーラックとアウターヘブリディアンの性質は時間の経過とともに明らかになり、あなたとハリスを繋げます。
(輸入元資料より)
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