今回のSTORY TELLER 第9弾のボトリングは、ブナハーブン蒸留所の2013年蒸留原酒の2024年ボトリングのバレル熟成になります。
ラベルデザインは、アンデルセン童話の「人魚姫」の一場面、人間になる薬を貰い、一目散に魔海を泳ぎ抜ける人魚姫の様子をあしらっています。
ブナハーブン蒸留所の創業年は1881年。当時はアイラ島のモルトらしくピーティーな味わいでしたが、1963年にポットスチルを増設した際にノンピートに仕様変更しました。2003年に創業当時のピーテッドの原酒を復活させ、現在ではピーテッド、ノンピートスタイルの2種の原酒でモルトラバーを楽しませています。
今回のブナハーブン(ストイーシャ)は、ピートスモークとバレルの樽感、原酒の香味のバランスが取れた1本。潮風を帯びた旨味のある樽香に、シトラス、レモンの酸味の様な爽やかさと柔らかくも存在感のあるピートスモーク、きりりと締めるミネラル感が特徴的なボトル。
美声と引き換えに念願の薬を貰った人魚姫。ただひたすらに不気味な魔の海から抜け出します。そんな高揚感とおどろおどろしい海の雰囲気のあるブナハーブン ストイーシャをお楽しみください。
~テイスティングコメント~
香りは樽感とピート、爽やかな柑橘の調和。ピーナッツバター,焼きバナナ,殻付きホタテの炭火焼,レモン。
口に含むと、出汁の旨味と,潮風をはらんだスモーク。浜辺のたき火,燻製したアーモンド、シジミの出汁、ホタテのマリネ、アンズ、ジンジャービスケット。
フィニッシュは、柔らかなピート香とにがりのミネラル感、ほのかな和からし。
(Tasted by The Sixth Sense )

2018年、信濃屋ハードリカーチームの若手有志6名で結成された共同プロジェクトチーム、The Sixth Sense(シックスセンス)。
The Sixth Senseボトリングは、伝統的な信濃屋ボトルシリーズに 対して、セレクションに更なる幅を広げるために生まれた若い世代によるセレクションシリーズです。
The Sixth Senseのメンバーの刷新に合わせ立ち上げたSTORY TELLERシリーズは、ウイスキーの香りや味わいを物語になぞらえたシリーズ。
ウイスキーを「語り部」として見立て、ウイスキー自身の物語を楽しむコンセプトになっております