モリソン スコッチ ウイスキー ディスティラーズの【カーンモアスト リクトリーリミテッド】は、モリソンアンドマッカイ社時代から継続しているシリーズで、現在は同社のシングルモルトとしてのリリースとして代表的なブランドの一つになっています。  「手頃な価格」で様々な味わいがある「個性的なシングルモルトを楽しむことができる」シリーズ。
今回御案内させて頂く一樽は、2022年9月にスコットランドにて、バイイングツアーの際にテイスティングを経て、購入した一樽です。ダルユーイン蒸溜所で2013年に蒸溜された原酒を、シングルカスク・カスクストレングスでボトリング致しました。(通常リリースは47.5%加水タイプ。) ダルユーインは、ディアジオジョニーウォーカーのブレンドを支える原酒として、ブレンダーに重用され、シングルモルトとしてのリリースが少ない蒸溜所として知られていました。このカスクは、「G」の記号が付くグラッシータイプのレシピの原酒。リフィル樽からレッドワインカスクでフィニッシュされています。レッドワイン表記ですが、影響は極めて控えめで、ディアジオ社リフィル樽原酒を思わせる仕上がりです。中庸な重量感と独特の存在感を持つ立体的な麦感。クローブのようなスパイス感を伴いながら、花蜜、ほのかなバニラ、プラムの控えめな甘さ。 モートラックやベンリネスと同じ方向性を感じます。
加水で伸びやかさが出ます。少量加水をし、50-55度くらいのややボディを残した度数が特にオススメで、緊張したドライな印象から比較的豊満で、しなやかな麦の輪郭がクリーミーに伸びていく様に変化します。香りは加水した後もネガティブなニュアンスが出ずに、少し表情をやわらげる程度で、赤いドライフラワーのニュアンスが色を差します。お勧めの飲み方は、濃い目のハイボールやロック。麦の輪郭が伸びやかに広がり、ゆっくりとその骨格を味わえる一本。余分な樽感が無いので、”色”を重ねやすいボトルです。 また、ハイボールであれば、手持ちのボトルでエンチャントする飲み方が面白いです。 ジョニーウォーカーゴールドやグリーン15年を少しフロートすると一気に彩りが増します。ジョニーウォーカーブラックであればピートスモークとココアの深い甘さが広がり、スウィングであれば、カステラの様なコクのある甘さとグレーンウイスキーの包容力を感じられます。レッドワインカスクの影響を少し含んでいるので、紅茶割も美味しく飲むことが出来ます。紅茶は、冷たい物の方がオススメ。ダージリンやアールグレイがお勧めです。
▼テイスティング・コメント▼ 香りは、リッチでドライな香り立ち。花の蜜、乾燥ハーブの束、乾いた林檎、バニラムース、ババロア、琥珀糖、オークスパイス。口に含むと、まとまりがあり、立体感のある味わい。花蜜、ドライプラム。フィニッシュは、力強くドライな余韻が長く続く。プラム、微かにザクロシロップ、サングリア、クローブのスパイス。レッドワイン表記であるが、影響は極めて控えめなリフィル寄りの原酒
 元モリソン・ボウモア取締役のブライアン・モリソンとジェイミー・モリソンを中心に幅広いレンジのウイスキーを輩出しているスコットランドのインディペンデントボトラーです。 (2020年9月1日よりモリソン&マッカイから社名変更)
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