エドリントン社がマッカラン蒸留所を買収してから2年後に蒸留されたこのシングルカスクは、1998年にゴードン&マクファイル社によって創設された名高いスペイモルト・フロム・マッカラン・コレクションに加わります。この象徴的なシリーズには、1938年、1940年、1950年、1965年の最も古いヴィンテージがあります。このウイスキーの色合いは絶妙なニュアンスを持ち、黄金色の濃淡が織りなす複雑な味わいは、特にフルーティー、フローラル、ハーブ、モルト、そして薬草のような特徴を際立たせ、調和のとれた酸化的なアロマとフレーバープロファイルを生み出しています。
▼テイスティングコメント▼
香り:豊かでコクがある。パウダリー(米)、酸っぱい(砂糖漬けオレンジ)、ロースト(コーヒー)、浸出(カモミール)、芳醇(アイリスコンクリート)、秋らしい(キノコ、苔)、ドライ(レーズン)、ジューシー(グルネットアップル)、薬っぽい(マスタード)…これらは、複雑で凝縮された、輝きのあるアロマのパレットを定義する形容詞の一部です。
味わい:コクがあり、エレガント。香りよりもやや酸化が強く、カレー、新鮮なクルミ、すりおろした生姜、干し草の風味が感じられ、ジュラ地方の麦わらワインを思わせる。その後、時間が経つにつれて、砂糖漬けレモンとマスタードシードの爽やかな香りが加わり、心地よい活力が生まれる。大麦の粒のニュアンスも感じられる。
フィニッシュ:滑らかで、わずかにタンニンを感じる。心地よいリコリスの苦味が漂い、カスタードのように濃厚さを増し、セージの香りが漂う。後鼻腔では、口の最後に感じられる麦芽の風味が際立ち、製麦所を彷彿とさせる。空になったグラスには、薬草や根菜(リンドウ)の香りが残る。
(以上、オフィシャルサイトより)
ゴードン&マクファイル(以下GM)社は、1895年に創業した、インディペンデントボトラーの雄です。その長い歴史のほとんどを、シングルモルトスコッチウイスキーのリリースに費やしてきた、まさにパイオニアと言える存在です。
同社のその歴史の中で、やはり代表作と言えるのは、1968年にリリースされた「コニサーズチョイス」でしょう。それまでも、「シングルモルト」に重きをおいて、小売店舗で量り売りをしていましたが、このシリーズの誕生によって、日の目を見た蒸留所もありました。当時は家族経営されている蒸留所も多く、このリリースで初めて自分の蒸留所がラベルに印刷しているのを見、感動した方も多かったそう。
「コニサーズチョイス」のラベルがGM社のオリジナルデザインで統一されていたのに対し、数年後に誕生した「蒸留所ラベル」シリーズは、生産者である蒸留所から公式な許可を得たラベルを使っていることで、注目を集めました。そのいくつかは未だにリリースされ続け、蒸留所と同社の信頼の深さを表しています。
2018年、GM社は、上記を含む見慣れたラインナップを大幅にリニューアルしました。多岐にわたっていたシリーズを思い切ってなくし、シンプルに5つに分けました。
・ DISCOVERY(ディスカバリー)
・ DISTILLERY LABEL(蒸留所ラベル)
・ CONNOISSEURS CHOICE(コニサーズチョイス)
・ PRIVATE COLLECTION(プライベートコレクション)
・ GENERATIONS(ジェネレイションズ)
これまで独立していたカスクストレングスシリーズやマクファイルズコレクションシリーズなどは、すべてコニサーズチョイスに集約される形となりました。
120年を超える歴史の中で、何度もシリーズのリニューアルを繰り返してた同社ですが、今回のリニューアルは、世界的なウイスキーブームの中、今後を見据えた、過去にない大幅な変化だということが言えます。 ここでは、5つの中でも主にリリースの多い主軸の3シリーズについて、ご紹介いたします。