譲り受けたのは
アイラモルトのウィリアムソン。
ブレンデッドモルト表記、蒸留所名非公開となりますが、チャールズ皇太子が愛して止まず、その御用達の証、ロイヤルワラントをウィスキー蒸留所として始めて授かり、世界中に根強いファンを持つアイラ島南岸の人気蒸留所原酒がそのほとんどを占めます。
同蒸留所の原酒はアイラモルトの原酒不足という難局の中で、従来の人気振りから特にカスクの確保が難しく、10年未満のショートエイジングでもリリースが著しく減っています。
しかし、その数少ない2000年代原酒では
若いながらも高品質で安定感を伴ったボトルを輩出しており、今後、ぜひ注目しておきたいところです。
また、今回の1樽はウィスキーシーンでも減りつつある
シェリーカスク原酒であることも大きな魅力を感じさせます。
良質なショートエイジングアイラモルトとシェリーカスクのマリアージュは現状、まだまだリリースも少なく、アイラモルトの難局が続くなかで今後に繋がるポテンシャルを体感できる貴重な存在です。
更にラトレー社の強いリリース力を体現した高いコストパフォーマンスにもぜひご注目下さい!
ボトルに名を冠したかつての同蒸留所の蒸留責任者、ベッシー・ウィリアムソン女史の偉大さを今に伝える1本。
『他の蒸留所の追随を許さない、ショートエイジながらに発揮されたハウススタイルとシェリー樽熟成のコンビネーションをぜひご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】牡蠣のスモーク、焚き火、泥炭の煙、煙草の灰、コルク、鉛筆削り、ヨードとフェノール樹脂の香り。
【味わい】口に含むと、甘い灰とコーヒー、ハーブリキュール、完熟トマトとオリーブ、燻香が強いベーコン。甘くビターな味わいから突如として塩辛い味わいに変化する。
【フィニッシュ】フィニッシュはアンチョビ、オレンジピール、ビターチョコレート、タール、非常に長く続く。
【コメント】6年熟成を超越したリッチなフレイバーと複雑な熟成感。ラフ○イグとシェリー樽熟成の相性の良さを感じさせてくれる納得のショートエイジ。
1868年に設立 されたデュワー・ラトレー社 は、当時数多くのウイスキーブランドの正規販売代理店として活 動。現在では、モリソンボウモア社を経営していた“モリソン・ファミリ ー”の所有となっています。
リリースの度に完売のボトルが相次ぎ、、他ボトラーに真似の出来ないコストパ フォーマンスの高いリリース力はラトレーの自慢。
経営からは手を引けども、オーナーであるモリソンファミリーのコネクションを 感じさせる、抜群なクオリティの高い安定感は世界中のウイスキーファンからの支 持を集めています。
2017年いよいよグラスゴーで自社蒸留所となるクライドサイド蒸留所も稼働を開始。さらに人気と注目を集める鉄板ブランドです。