1952年に始まる”ファミリー・カスクス”シリーズを擁し、スペイサイド屈指の人気を誇る唯一の家族経営蒸留所「グレンファークラス」。
1836年の創業から2016年で180周年、オーナー一家のグラントファミリーが今も変わらず敷地内に居住し、シェリーカスク熟成や直火焚き蒸留等、その伝統的なウイスキー造りを今に継いでいます。
また、そのこだわりからボトラーに樽が供給される機会も少なく、数少ないリリースでもその蒸留所名を公表することができません。
そのような状況の中、現地での直接交渉を通してこれまでの実績と蒸留所の協力もあり、 同シリーズからの新作となる本ボトルをご紹介できることとなりました。
今回、現地で弊社スピリッツバイヤー北梶が生産者とともに厳選を重ねてセレクトしたのは、瞬く間に完売となった第2弾・第3弾 のシスターカスクとなる
1979ヴィンテージ。現在のモルトシーンではリリースが困難な1970年代の貴重な1樽。良質なシェリー樽を保有する同蒸留所のストックのなかでも特別な樽だけが到達できる
”プレーンホグスヘッド”となります。
シスターカスクの2樽で大きな話題を呼んだ白いフルーツのキャラクターを踏襲し、さらに新たなポテンシャルとなる
スパイシーなキャラクターを秘めた魅惑の仕上がりをご体感頂けます。
また、同ヴィンテージのオフィシャルリリースが現地価格で約350£と高騰するなかで破格ともいえるコストパフォーマンスを実現。
秩父ウィスキー祭2016、ボトラーズ&クラフトウィスキーフェスティバル東京2016で行われたイベント先行公開においても味わいの完成度とコストパフォーマンスの高さに、多くのモルトファンやプロフェッショナルの方々からご支持を頂きました。
衝撃的な白いフルーツフレイバーは健在ながらもスパイスが鋭く表現された今回の1樽は、まさにシングルカスクの奥深さを感じさせてくれる貴重な長期熟成原酒となります。
『過去の2樽同様の強烈なフルーツフレイバーと、一味違った甘く妖艶なスパイスをぜひご堪能下さい!』
---Tasting Note ---
【香り】バニラ、カスタード、プラム、洋梨、ハーブ、甘草から甘く心地良いオークのスパイス、ジンジャー、西洋ワサビ、徐々にスパイスが強くなり、より奥深く妖艶な甘くスパイシーな香りへ。
【味わい】口に含むと、キウイフルーツ、ライチ、和梨、アプリコット、徐々に白桃、イチゴ、オレンジ系フルーツも感じられる。
【フィニッシュ】フィニッシュは、白いフルーツのジャム、フルーツヨーグルト、心地良いトロピカルフルーツが心地良く長く続きます。
【コメント】過去の1979ヴィンテージ同様の白いフルーツの衝撃は健在ながらも、最もスパイシーで洗練された味わい。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
---「プレーンホグスヘッドとは、」---
3回以上使用された、樽由来の影響が比較的少ないホグスヘッドのこと。
グレンファークラスでは、創業以来、直火焚きとシェリーカスクに強いこだわりを持っており、1stフィル・2ndフィル・プレーンホグスヘッドと3タイプのカスクを駆使して、伝統的な味わいを守り続けています。プレーンホグスヘッドは、その味わいを決定付ける上でグレンファークラスにとって必要不可欠なエレメントとなっているカスクタイプの一種なのです。
また、プレーンホグスヘッドを表記することができる3回目の熟成まで使用できる樽自体が漏れや割れのない良樽のみとなるため、その絶対数は少なく、シングルカスクとして世に出ることが希な1樽となります。
3回の熟成工程を経たカスクはそれ自体に長い歴史を持ち、1回目さらにはその前のシェリーが詰められていた当時を思い起こさせてくれる貴重な原酒を育んでくれます。