-徹底したこだわりが生み出す銘酒-
『アルマニャック界の老舗生産者。』
熟成ハードリカー全体の価格高騰と枯渇が進む中、上質の円熟味を体感することのできるアルマニャックはハードリカー好きにとってのラストフロンティアと言っても過言ではないでしょう。
フランス本国でも時代の流れの中で生産者自体が減ってしまい、もともと家内伝統的に受け継がれていた側面もあって、アルマニャックでも原酒の確保がつとに難しくなっているのが現状です。
今回はアルマニャック地方の名醸地に、200年以上の歴史をもつ老舗を訪れ、プロフェッショナルバーマンが生産者と共に厳選した原酒を、ご本人のご厚意によりご紹介できることとなりました。
1780年創業の最も古いアルマニャック生産者のひとつです。
アルマニャックには3つのエリアに区分(バ・アルマニャック、テナレーズ、オー・アルマニャック)に分類されますが、オニョアスは1番良いぶどうを産出するバ・アルマニャックに所在。
グラン・バ・アルマニャックの650へクタールの敷地の中に、50ヘクタールの自社畑を持ち、現在、バコ、ユニ・ブラン、コロンバールの3種類を作付け。すべて自社畑から収穫されるぶどうのみでアルマニャック原酒を生産しています。
また、広大な敷地からは、熟成樽の樽材となる樫の木(オーク)の調達をも可能にしています。
特筆すべきは、ドメーヌ・ボワニエルなど名門も採用していた今はなきクラフトメーカーSIER社の手掛けたアルマニャック生産者の中では最も古いアランビックであり、現在も現役として蒸留を行っています。今となっては極めて稀な薪での直火を熱源に使用し、ドメーヌとして200年以上も伝統の味わいを生み出し続けています。
ご紹介するのは、札幌の名店
THE BOW BARのオーナーバーテンダー・本間純矢氏が現地に通いつめ、生産者と共に厳選を重ね、シングルカスク・カスクストレングスで特別にボトリングされたボトル達。
選ばれたのは既に40年以上の熟成を経た
1973ヴィンテージ原酒。200年以上の歴史を誇る同ドメーヌの所有ストックでも最も古い原酒のうちの一つとなる秘蔵中の秘蔵古酒。
現在では同ドメーヌでも栽培されていない貴重な
フォルブランシュ種と現代の主力品種の一翼を担う
バコ種によるセパージュも必見です。
『プロフェッショナルバーマンが見出した
老舗ドメーヌ秘蔵の超熟アルマニャックの醍醐味をぜひご堪能下さい。』
-THE BOW BAR-
1995年、北海道、札幌すすきのにオープン。
2016年で21周年を迎え、海外からのゲストも絶え間なく数多く訪れる名店、THE BOW BAR。
数百種類を数えるシングルモルト、「天使のようなグラッパ職人」ロマーノ・レーヴィのグラッパをはじめ、世界各国から本間氏が目利きしたオールド&レアボトルが厳選された品揃え。
歴史的、伝説的なボトルが肩を並べる一生に一度は訪ねておきたい名店。
オーナーバーマンの本間純矢氏は、毎年、欧州を訪れ、現地の生産者と親交を深め、洋酒の歴史を日本へ伝えています。
また、海外でのセミナー講師を務めるなど、そのフィールドは国内に留まらず、常に情熱の熱い氏を目当てに国内外から多くのファンが札幌を目指すプロフェッショナルバーマンです。
フォル・ブランシュ種は19世紀後半にフランスで猛威を振るったフィロキセラ(害虫)の大災害で絶滅に瀕した幻のブドウで、その特長は皮が薄く大変香り豊かで特別な品種。
収量が限られるため、多くのコストが必要な品種として知られ、その育成には他品種以上に畑の整備と設備の管理の手間が必要不可欠であり、通常の農法で育てるだけでも、作り手にとっては大きな情熱と意識の高さが求められます。
(フォルブランシュ種・参考画像)