兵庫県明石市に位置する
江井ヶ嶋酒造。歴史は長く、大正8年(1919年)に製造免許を取得し、長年、英国産麦芽を原料に小さな蒸留所からスコッチタイプのウィスキーを世に送り出してきました。
そのウィスキーつくりは清酒造りのない夏場の2ヶ月間(7月、8月)しか行なわれず、世界で唯一、杜氏がウィスキーの生産を行なうという極めて珍しいスタイルでもあります。それ故、ジャパニーズウィスキーのなかでも
酵母による醗酵の過程に非常に気を配っており、その結果として繊細さを感じさせる原酒が生まれる一助ともなっています。
また、蒸留所は瀬戸内海を眼前に望む、
日本で最も海に近い立地であり、アイラ島の蒸留所を彷彿とさせる特殊なロケーションにあります。
今回、約3年の期間に粘り強い交渉を続け、現地訪問を通じて、歴史ある同蒸留所からの2樽目を確保。
生産量の少なさゆえに、日本で一番限られるウィスキーストックのなかから厳選したのはホグスヘッドで3年の熟成を施した後に、同社傘下となる白州シャルマンワイナリーのフレンチオーク製の白ワイン樽で2年間の後熟が施されたシングルカスクとなります。
杜氏仕込みの繊細さを持ったスピリッツに、瀬戸内海沿岸名産の柑橘のフレーバーを感じさせ和食にマッチングを期待させるマリアージュ。
使用された白ワインカスクはこの原酒の後熟の前に更に長期熟成の原酒が寝かされていたこともあり、5年エイジングのイメージ以上の熟成感と飲み応えを体感させる仕上がりを併せ持ちます。
『歴史ある蒸留所が生み出すこれまで出逢ったことのないような
ジャパニーズウィスキーの新たな個性をこの機会にぜひご堪能下さい。』