「ルイドローリストン」社は半世紀以上の歴史を誇り、これまでにパリ農作物コンテスト金賞など200以上にも渡る受賞歴を記録している名門。
他地区とことなり、リンゴと共に洋梨を用いたレシピからは幅広いヴィンテージのストックが生み出されており、そのリリースラインナップはカルヴァドス全体で見ても傑出したクラスでありドン・フロンテ地区の代表的ブランドの一つでもあります。
今回、アジア人唯一のカルヴァドスアンバサダーを務める京都のBAR Calvadorの高山氏との8度目となるセッションで選んだのは、これまでのセレクションとは異なる魅力を持つ、ドン・フロンテで生まれリンゴと共に洋梨の魅力が発揮された原酒。
元来、ブレンディングへのこだわりから困難なカルヴァドスのシングルカスクボトリング。
政府公認アンバサダーとして生産者とも強いコネクションをもつ高山氏が度重なる交渉を経て、同社を直接訪問し、ようやく実現したリリースとなります。
今回のセレクションは現地訪問時に高山氏が生産者と共にドン・フロンテ地区の魅力と同社のハウススタイルを兼ね備えたカスクサンプルたちを厳選し、帰国後に弊社スピリッツバイヤーと更なるテイスティングを重ねて導き出した1樽となります。
選ばれたのは現地AOC(原産地統制呼称)に添った”洋梨比率30%以上”の普通のACドン・フロンテではなく、リンゴと洋梨のベストバランスを追い求めた結果、ACカルヴァドスのなかで最大限にその特徴と味わいを表現した作り手のこだわりの込められた原酒。
20年の熟成を経た仕上がりはふくよかで柔らかなアロマというドン・フロンテの魅力に華やかさも感じさせる余韻を持ち、リンゴと洋梨のマリアージュというカルヴァドスのもう一つの魅力を伝えてくれる1本です。
『生産者・カルヴァドスアンバサダー・信濃屋のリレーションシップで選ばれた、リンゴと洋梨のハーモニー、カルヴァドスの更なる魅力を是非ご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】香りはカスクストレングスから立ち上がるパワフルなアルコール感。5分程で落ち着き、天然酵母で発酵されたシードル。爽やかな洋梨やキャンディー、適度なオーク樽、ビターチョコの香り。
【味わい】味わいはしっかりとしたアタックがあり綿菓子、りんごや洋梨のドライフルーツ、オレンジピール、ビターチョコ、アールグレイ。
【フィニッシュ】余韻は非常に長く、リンゴのタンニン分を感じながら滑らかに続く。
【コメント】グラスの中での変化が著しいため長い時間をかけて楽しんで頂きたい。ワイン用のデキャンタで1週間程、エアレーションされる事もお薦めいたします。
(Tasted by BAR Calvador オーナーバーテンダー 高山寛之氏)
京都・二条寺町に所在し、2017年で13周年となる名店。
300銘柄をも超えるカルヴァドスをメインに、高山氏自身が現地から入手した歴史的なボトルに出会うことができます。
また、最新の話題作からオールドボトルまでレアなシングルモルトも幅広く所有し、ハードリカーに精通したマスターを目当てに、国外のみならず海外からのゲストも数多く訪問しています。
-Mr.Hiroyuki Takayama-
(高山 寛之氏)