160余年の歴史を持ち、 スペイサイドのトップ3に君臨する人気を誇る唯一の家族経営蒸留所グレンファークラス。シェリーカスク熟成や直火焚き蒸留等、伝統的なウイスキー造りを今に継いでいます。
また、そのこだわりからボトラーに樽が供給されることは少なく、数少ないリリースでもその蒸留所名を公表することができません。
そうしたなかで同蒸留所の看板シリーズの「ファミリーカスクス」のプライベートボトリングは日本のマーケットでも前例は少なく、台湾などの成長著しい新興マーケットでもリリースは困難なのが現状です。
今回、弊社スピリッツバイヤーがスコットランドの同蒸留所を直接訪問、蒸留所オーナー、グラント家の当主であるジョージS.グラント氏も同行してカスク達が眠るウェアハウス内という究極の環境でのテイスティングを実施。
これまでの実績とリレーションシップに基づく作り手・インポーターの協力も得て、7本目となるカスクサンプルを得ることができました。
今回は
香川・丸亀にある伝説的名店「Silence Bar」とのジョイントボトリングとしてのリリースが実現。
厳選したサンプルから同店オーナーバーテンダーの丸岡俊文氏が決断したのは1987年から続く同店の30周年という大きな節目を記念する1樽。
創業年でもある1987年に蒸留され、同じだけの時を経て熟成を重ね上げた原酒。元来、人気蒸留所のなかでもコストパフォーマンスの高いグレンファークラスにおいても高騰と枯渇が避けられない1980年代からの貴重な1本をご紹介できることとなりました。
1987ヴィンテージではファミリーカスクスシリーズのオフィシャルリリースでもTHE WHISKYFUN.COMのハイスコアを獲得するなど
生産量が少ないながらも高いポテンシャルを秘めた大変興味深いヴィンテージ。
その仕上がりは、非常に柔らかい口当たりと安心できる熟成感、古樽のシェリーの味わいがしっかり感じられながらも、分かりやすいフレイバーを兼ね備えており、44.5度という度数から判断しても熟成のピークを迎えてから時間がたった酒精強化ワインのような魅力を感じられる味わい。
『伝説的バーテンダーが見出した30年の歳月で育まれた大きな熟成の頂の味わい、歴史的な1本をぜひご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】ドライアプリコット、イチジク、アーモンドオイル、ミルクココア、バブルガム、奥から湧き上る古木を感じさせる鉛筆の香り。
【味わい】口に含むと、レーズン、皮ごと煮たリンゴ、大麦糖の甘み、アモンティリャードシェリー、ヘーゼルナッツ、口当たりが非常に柔らかく、バランスも絶妙、安心させる熟成感。
【フィニッシュ】フィニッシュはビターチョコレートからチョコレートバターに変化し、フレッシュアーモンドが印象的。
【コメント】まさに熟成のピークといえる原酒に、30年の歳月の重みが感じられる1本。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)