最古のボトラー・ケイデンヘッドから
SHINANOYAプライベートボトリング第8弾!
The phantom of Littlemill
ケイデンヘッドは1842年創業という長い伝統を持つ、スコットランド最古のインディペンデント・ボトラー。100年以上の創業家による経営を経て、1972年、スプリングバンク蒸留所を所有するJ&Aミッチェル社に経営が引き継がれました。
ノンチルフィルター、ノンカラーリングで自然な状態でボトリングすることをポリシーとし、 2017年で175年を数える歴史のなかで築き上げられた各蒸留所とのコネクションと磨かれた目利きによる品質の高さは他のボトラーブランドの追随を許しません。
2013年、数々の伝説的なボトルを送り出してきたマーク・ワット氏がGMとして移籍。 175周年アニバーサリーボトリングや今やメインシリーズとなったスモールバッチなど伝統に基づいた豊富なストックを生かした話題のリリースを発信することで、既にその一挙手一投足から目が離せないボトラー業界で最も注目すべきブランドです。
弊社とのジョイントボトリングではこれまでの7本もいずれも多くのご支持を頂いてきました。しかしながら、近年では世界市場における同社の人気の上昇ぶりを背景に、プライベートボトルへの原酒供給は制限され、世界的にみても貴重な機会となります。
近年では世界市場における同社の人気の上昇ぶりを背景に、同社からのプライベートボトルへの原酒供給は制限され、リリースの際も世界各国のケイデンヘッドショップでシェア販売されるため、お届けできる本数が限られる貴重な存在となります。
そうしたなかで、
現地で選び抜いたのはロッホローモンド蒸留所で生み出されるインチマリンからの20年熟成原酒。ロッホローモンド蒸留所はハイランドとローランドの境界に位置しており、
元来、人気閉鎖蒸留所・リトルミルの第2蒸留所として建設された興味深い経緯を持ち合わせています。
独立経営の元で興味深い原酒造りを行っており、その最大の特徴は異なる構造を持つ蒸留器を駆使して、モルトとグレーン合わせて
8種類もの原酒を作り上げています。
今回選ばれたインチマリン原酒は
特殊なデザインのスチルで蒸留されるシングルモルト。その形はローモンドスチルと類似していますが、
内部のプレートの数が非常に多く、より効果的かつ柔軟に多様なフレーバーを生み出すことが可能で、フルーティーフレーバーの強い特徴的なモルトとなります。
その味わいにはローランドを彷彿とさせるものがあり、リトルミルの系譜を感じさせるボトル達が少なからず輩出されてきました。
中熟の旬とも言える20年の節目を迎えた今回の原酒ではそのキャラクターが確かに見出されており、今失われ行く貴重な味わいを今に伝えることができ、インチマリンの今後に向けた高いポテンシャルが秘められています。
また、20年レンジのハイランドモルトとしては
破格と言っても過言ではないプライスレンジでご用意することができました。
『老舗ボトラーが育んだローランドの系譜、リトルミルの片鱗を帯びた注目の味わいをぜひご堪能下さい!』
---Tasting Note ---
【香り】スイートコーン、茹でたトウモロコシ、マッシュポテト、アーモンドオイル、干草、奥から砂糖水やダンボール。
【味わい】口に含むと、レモンスカッシュ、グレープフルーツトニック、ミントキャンディー、洋梨、桃の缶詰、徐々にジンジャーのスパイス。
【フィニッシュ】フィニッシュは程好く中程度、樹液、レモングラス、ホワイトペッパー。
【コメント】香りからは想像し辛いフルーツフレイバーに閉鎖蒸留所リトルミルの幻影を感じる事ができる興味深い1本。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)