スコットランド、スペイサイドの中心を南北に繋ぐA941からスペイ川の支流、グランティ川を挟んで対岸に所在するスペイバーン蒸留所。
地域の大動脈から川を隔てたところに佇む姿には時間に束縛されない感覚と静穏がそこにはあり、「これほどまでに風景と調和して建てられている蒸留所は他にはない」と言われるほど美しい風景として完成されています。
この地に蒸留所が生まれたのはヴィクトリア女王在位60年のダイヤモンド・ジュビリーの年、遡ること121年前となる1897年。蒸留所はヴィクトリア期の著名な建設家であるチャールズ・ドイグが建てた傑作でもあり、その土地の由縁でも有名です。
グランティ川の恵をマザーウォーターとして、1900年からのドラム式モルティング(現在は廃止)など伝統ある蒸留方法で「独特な温かいフレーバー」の原酒を生み出し続けてきました。
1991年より現在のオーナーであるインバーハウス社の所有となりますが、その原酒のほとんどはボトラーに供給されることは非常に少なく、シングルカスクのオフィシャルボトリングも過去数える程度しか前例がない稀な存在となります。
オフィシャルから出ている10年熟成ものでバーボン樽とシェリー樽のバッティングによる商品。数々の賞を受賞している実力派のスペイサイドウイスキー。
▼テイスティング・コメント▼
色合い:輝きのあるやや琥珀がかったレモンイエロー。香り:レモン、黄桃、シナモン、スペアミント、レモングラス、ハチミツ。味わい:アタックはレモンライムの甘酸っぱい味わい。酸と甘味のバランスがよく、クセが感じられずスッキリして徐々に甘さが心地よく広がる。バランスが良いため飲み飽きず余韻も爽やかな心地よい空間が漂う。なめらかなのど越し、爽やかでバランスの良さは女性やモルトを初めて飲まれる方、普段飲みのモルトファンにも気に入っていただけます。スペイサイドの華やかさとバランスの良さが素晴らしいシングルモルト。
(以上、メーカー資料より)