クープリー家の歴史は1730年まで遡り、
現グランドシャンパーニュ地区の
アンビルヴィーユ村にてブドウ栽培農家から
スタートしました。
1750年に蒸留免許を取得して以降より、
自家栽培のブドウを自家蒸留して、全ての工程を
一貫管理する老舗のプロプリエテール生産者です。
現在の当主、ローラン・クープリーさんで
9代目となります。
特筆すべきは、同生産者が
グランド・シャンパーニュ地区の中でも
更なる「超」一等地と言われる“黄金の三角地帯”に
位置している事です。
「超」とはクープリーのあるアンビルヴューユ村を
軸に、左横のフランソワ・ヴォワイエがある
ヴェリエール村、上のジャン・フィユーがある
ジュイヤック・ル・コック村、の小さな3つの村が
隣接した極小のエリアのことを指し、
そのブドウ畑は車のアクセルを踏み込むくらいの
急斜面になっている特異なロケーションです。
ここだけが、
80~100年の長期熟成に耐え得る特別な
コニャックを生産可能にしている事から、
「真なる超一等地の黄金の3角地帯」と
言うことの出来る特別なテロワールを有しています。
アンビルヴィーユ村には他にも
ラニョー・サブラン、
レイモン・ラニョーといった名高い生産者が軒を
連ねますが、クープリーはその地に
15ヘクタールの畑を所有しており、コニャック用としては
ユニブランのみを栽培しています。
需要の高まりにより、これまでにはない
ミレジム(ヴィンテージコニャック)や
シングルカスクでの出荷を検討していた
ローラン・クープリーさん。
その最初のリリースを今回のボトルに託してくれた、
世界初出荷となるクープリーの樽出しシングルカスク。
今回の20年超熟成原酒は、100年熟成すると言われる
クープリーのポテンシャルを垣間見ることの出来る
仕上がりになっています。
特にはランシオ香漂う上品で繊細なコニャックとは
一線を画す、真っ直ぐでドッシリと腰の据わった異なる
個性を実感いただける特別な味わいです。
--Tasting Note ---
清涼感あるブドウの芳醇な香り。
その中に熟したメロンや無着色の白木。
分厚いボティ、濃厚で満足感ある長い余韻が広がる。
石灰質土壌の水はけの良さからブドウが水分を欲して
地層深くまで根を張り、養分を吸い取ろうと丈夫な
ブドウが育つグランド・シャンパーニュ地区。
の中でも急斜面となる3つの隣接した小さな村に
囲まれた“黄金の3角地帯” 超一等地により、
80~100年の長期熟成に耐えられる
コニャックが造られる。これほど腰のある味わいは
稀にない、ドライで食後の消化剤にも適した、
一本筋の通ったコニャック。
(Tasted by BAR DORAS オーナーバーテンダー 中森保貴氏)
東京・浅草に2005年4月開店、
2020年で15年目を迎えた名店。
品揃えはコニャックだけではなく、シングルモルト、
スピリッツ、リキュールの現地仕入れボトルや最新の
話題作からオールドまでヨーロッパの洋酒文化に
出会える幅広いボトル達。
また、オーナーバーテンダーの中森氏が現地で
直接仕入れるやアンティーク調度品やマスター自ら
作り上げるバーフードはその魅力を更に盛り立てます。
"DORAS"とはゲール語で「扉」を意味し、
その”扉”の中のヨーロッパ各国に居るような
非日常的な雰囲気を体感できる名店は、多くの飲み手や
バーテンダー、ゲストを惹きつけて止みません。
-Mr.Yasutaka Nakamori-
(中森保貴氏)
BAR DORAS オーナーバーテンダー。
信濃屋での勤務を経て、その後、都内数軒の
BARでバーテンダーの研鑽を積む。
毎年、欧州各地を訪ねて、生産者だけでなく、
生産地、その街、その文化を吸収し、BAR DORASを
通して、ヨーロッパ各国の文化や伝統を伝道しています。
また、コニャックはもちろんのことシングルモルト、
カクテルは言うに及ばず、バーフードや日本文化への
見識・こだわりも深く、常に探究心を忘れない
プロフェッショナルバーテンダーの一人です。