ご紹介するのはスコットランドボトラー メドウサイド・ブレンディング社の旗艦ブランド、モルトマンからのプライベートボトリング。
これまで7本のリリースでも完売となり多くのご支持を頂きました。
今回は8thのリリースとなります。
また、世界的にも同社からのプライベートボトリングは
他に例も少なく、日頃からのリリースのご紹介実績と交渉を重ねた末に実現した数少ない機会でもあります。
同社のシェリーカスクに対するセレクションは、独自の方法で近年の樽調達が難しい状況下であっても、特に優れたシェリーカスクをリリースしている。
「IN THE BLACK」シリーズは、その点に注目し、メドウサイド×信濃屋のプライベートボトルの中でも、とりわけ優れた同社のシェリーカスク原酒を対象にオリジナルラベルでボトリングしていくシリーズ。
信濃屋バイヤー陣が現地グラスゴーにて、生産者と共に厳選が重ねられ実現した、第二樽目となるリリースは、スペイサイドの佳酒・グレングラント蒸留所のシングルカスク。
仕込み水に、蒸留所の後ろの谷を流れる、別名ブラックバーン(黒い小川)と呼ばれる程に、ピート色に染まったグラント川をイメージし、「黒い清流」をデザインに採用しました。
良質なシェリーカスクと長期熟成が生み出す、力強く多彩なアロマが素晴らしいグラント。深みのあるアロマとどこか格式を感じさせる香り・味のバランスが整った一樽。
IN THE BLACK に相応しい濃厚シェリーカスクの良さがしっかりと出ているだけでなく、時間が経つにつれて、
20年以上熟成された、クラシックなスペイサイドモルトが持つ味わいが現れていき、このウイスキーにさらに奥行きを与えてくれる。
モルトマン×信濃屋で 双方納得のいく仕上がり。バイヤーお勧めの一本です。
▼テイスティングコメント▼
【香り】
綺麗なシェリー樽。香り立ちが素晴らしい。ココアの深い甘み、シフォンケーキ、シナモンやブラックカルダモン、洋箪笥やアンティーク家具、奥からダークチェリーやレッドベリーの酸味のある赤系果実。次第にレザーソファー、ローストした クルミ。
【味わい】
口に含むと、バランスが良く綺麗な味わい。黒糖、ドライクランベリー、黒豆、麦の甘み、秋摘みのダージリン、じわじわとビターネスと収斂味が広がっていく。
【フィニッシュ】
余韻は長く続き次第にフローラルに。ドライフラワーとザクロ。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
ウィスキー産業に半世紀近くも身を捧げるドナルド・ハート氏(ハートブラザーズのアリステア・ハート氏の弟)とその息子のアンドリュー氏により、2009年に創設。
ドナルド氏の経験と独自のコネクションに裏打ちされ納得いく原酒を選び抜くこだわりを徹底したセレクションはそのコストパフォーマンスの高さも相まって他ボトラーとは一線を画した魅力的なリリースとして当店でも人気ボトラーとしてのブランドを築いています。