スプリングバンク蒸留所と同時期の1832年の創業以来、アーガイルシャーの港町で2番目に古い約185年もの歴史を積み上げる老舗蒸留所。
休止、再開の幾多の波乱の時代の難局を乗り越えながら、近年、ロッホローモンド 社傘下となり、オフィシャルボトルの流通量も増え、安定的な稼働に向け復興の過程を進んでいます。
かつてウィスキー産地の中心として時代を築いたキャンベルタウン。その復活を確かに感じさせる選ばれし良樽が近年各国の目利きによってリリースされてながら、蒸留所の評価も以前よりも高まりを見せています。
今回は、信濃屋で3樽目となる、グレンスコシア蒸留所との、オフィシャルプライベートボトルとなります。
信濃屋バイイングチームが、現地の蒸留所を訪問し、カスクサンプルをテイスティングして厳選された原酒です。世界的な需要の増加に伴い、シングルカスクのオファーが減っていく中、現在のグレンスコシアのクオリティの向上をありのままに楽しむことが出来る機会を作ることが出来ました。
今回のグレンスコシアは、キャンベルタウンモルトらしい潮っぽさを感じさせながらも、これまでの良リリースとは少し異なったスタイルが表れている一樽。
グレンスコシア蒸留所がこれから更なる広がりを持ったウイスキーが生まれることを期待させてくれる。
『キャンベルタウンの復興の兆しが順調に進んでいることを示す近年スコシアの別案。現行で楽しめるオフィシャルボトルのコストパフォーマンスの高さも見逃せません。』
---Tasting Note ---
【香り】
キャンベルタウンの重く湿った潮風、かき氷のイチゴシロップ、こども用のど薬、牡蠣のカンカン焼き、ライムの皮、濡れた麻のロープ、湿ったピート。
【味わい】
口に含むと、ミルクっぽい甘みと漁網のような海っぽさ、
シロップのような甘さが広がる。 粘性があり、ややオイリー、イチゴミルクキャンディー、練乳、アグリコールラムに似たスモーキーさも。
【フィニッシュ】
キャラメルビス ケットと海水。
【コメント】
キャンベルタウンらしい潮っぽさを感じさせながらもこれまでの良リリースとは異なった一面を見せる。