ご紹介するのはスコットランドボトラー メドウサイド・ブレンディング社の旗艦ブランド、モルトマンからのプライベートボトリング。
これまで7本のリリースでも完売となり多くのご支持を頂きました。今回は8th & 9thの2本同時リリースとなります。
また、世界的にも同社からのプライベートボトリングは他に例も少なく、日頃からのリリースのご紹介実績と交渉を重ねた末に実現した数少ない機会でもあります。
同社のシェリーカスクに対するセレクションは、独自の方法で近年の樽調達が難しい状況下であっても、特に優れたシェリーカスクをリリースしている。
「IN THE BLACK」シリーズは、その点に注目し、メドウサイド×信濃屋のプライベートボトルの中でも、とりわけ優れた同社のシェリーカスク原酒を対象にオリジナルラベルでボトリングしていく新しいシリーズ。
信濃屋バイヤー陣が現地グラスゴーにて、生産者と共に厳選が重ねられ実現した今回の1樽は、南ハイランド・デューンにあるディーンストン蒸留所の樽原酒。
かつて紡績工場であった建物・立地を再利用していることでも知られている由縁から、「羊」をデザインに採用したボトルを2020年にリリース。
【完売御礼】
DEANSTON
[1997] 21YO
SHERRY CASK #53
for SHINANOYA
今回のボトルは2020年リリースボトルと同じカスク#53ですが、敢えて全てボトリングせずに、半分を樽に残し、さらに半年間熟成させることで熟成の違いを感じていただけるボトリングに。
「羊」から「スーツ」へ姿を変えました。
シリアルやパンを想わす穀物様のアロマと立体的で厚みのあるボディはそのままに、より深みのある甘味やスパイスの奥深さ、落ち着いた雰囲気をまとっています。
半年間という時間の仕立てをお楽しみください。
『それぞれのキャラクターがしっかりと体現された
2樽の原酒の飲み比べを是非ご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】落ち着きがあり、深みのある香り立ち。ココアパウダー、深煎りのコーヒー豆、鉄のフライパンで温めたオールスパイス、カルダモン、ローストしたクルミ、アーモンド、シフォンケーキ。かすかに溶剤。
【味わい】口に含むと、ココアのビターネス、チョコレートがけのシリアル、柿のジャム、シュトーレン、熟成した麦のボディと綺麗なバランス。時間経過でキャラメルやかぼちゃプリンのメロウな甘さが現れる。
【フィニッシュ】余韻はドライで穏やか。
【コメント】保守的な良いハイランドモルトのシェリーカスク。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
ウィスキー産業に半世紀近くも身を捧げるドナルド・ハート氏(ハートブラザーズのアリステア・ハート氏の弟)とその息子のアンドリュー氏により、2009年に創設。
ドナルド氏の経験と独自のコネクションに裏打ちされ納得いく原酒を選び抜くこだわりを徹底したセレクションはそのコストパフォーマンスの高さも相まって他ボトラーとは一線を画した魅力的なリリースとして当店でも人気ボトラーとしてのブランドを築いています。