The Life is too short to blend in others
ブレンドは、必ずしもシングルオリジンに劣るものではありません。むしろ歴史的には、英国文化の美徳の一つといっても差し支えがないものではないでしょうか。ブレンドという過程を経ながら、大きく発展を重ねていきました。
例えば、紅茶やシェリーのクリームやミディアム、犬種の血統配合や生地の織物繊維産業等。それはウイスキーにおいても同じです。
このブレンデッドモルトは、まさにブレンドがシングルモルトのオ リジナルをしのぐ、素晴らしいシェリーカスク熟成のウイスキーであることを認めていただけることと思います。
ブレンドされた複数の原酒が混ざり合うことで、到達することが出来た美しい調和と味わいの奥行き。
シングルカスク・カスクストレングスでボトリング。
デザインは、イタリアのボトラー、セスタンテがアンティカ・カーサ(イタリア北部にあったバー)向けに詰めたボトルをオマージュしております。
そのアンティカのボトリングは全6種で構成されており、
名作の ボトルとしてマニアの間では有名です。
セスタンテは、イタリアの名ボトラーの一つとして知られておりますが、サマローリやムーンインポートに比較して、サマローリ等がシングルモルトの蒸留所がシングルモルトとして存在する意義を伝えるボトラーであるとすると、セスタンテはブレンデッドにおいて役割を担うシングルモルトの意味をボトリングで表現したといわれることがあります。
今回は二本とも、偶然ですが、ブレンデッドモルトでのボトリングになりました。
ブレンデッドを担うモ ルトにフォーカスしたセスタンテに対するオマージュとして、このブレンデッドモルトというセレクトに意味を持たせてみました。(ラフロイグは厳密には、シングルモルトなのですがウィリアムソンの名称なので ブレンデッドモルトとした方が誤解が少ないと思い、このようにさせていただきました)
日本のボトラーとしての信濃屋が阪急英国展様に向けてボトリングするということに、当時のセスタンテのボトリングの経緯をなぞらえております。
是非、この特別なボトリングをお楽しみくださいませ。
Ettrick Distinct Tartan→ローランドの国境付近の
エトリック地方に伝わるタータン(赤)
→ブレンデッドモルトシェリーカスクでしたし、
紅茶をイメージしてこの赤いチェックを採用しました。