You either love it or hate it.
1994年、この蒸留所を心から愛するプリンスオブウェールズ・ チャールズ皇太子の特別な寵愛を受け、シングルモルトとして、初めて英国王室御用達【ロイヤルワラント】を授かりました。
それは、 英国国民にとっては、得も言われぬ極上の賛美でした。 その蒸留所で生み出された、このティースプーンモルトは、シングルカスク・カスクストレングスでボトリングされました。
1950年代~1970年代、同蒸留所所長を務めた、ベッシー・ウィリアムソン女史の名前が与えられています。まるで、夏のアイラ島の海岸線を歩いているかのような、顔に吹き付ける爽やかでフレッシュな海風、この蒸留所特有の海藻を含んだアイラピートの煙っぽさ、グレープフルーツの白綿、レモングラスやミントのフレッシュな苦 みとほのかなバニラアイスクリームのささやかな甘さが広がります。
デザインは、イタリアのボトラー、セスタンテがアンティカ・カーサ(イタリア北部にあったバー)向けに詰めたボトルをオマージュしております。
そのアンティカのボトリングは全6種で構成されており、名作のボトルとしてマニアの間では有名です。
セスタンテは、イタリアの名ボトラーの一つとして知られておりますが、サマローリやムーンインポートに比較して、サマローリ等がシングルモルトの蒸留所がシングルモルトとして存在する意義を伝えるボトラーであるとすると、セスタンテはブレンデッドにおいて役割を担うシングルモルトの意味をボトリングで表現したといわれることがあります。
今回は二本とも、偶然ですが、ブレンデッドモルトでのボトリングになりました。
ブレンデッドを担うモ ルトにフォーカスしたセスタンテに対するオマージュとして、このブレンデッドモルトというセレクトに意味を持たせてみました。(ラフロイグは厳密には、シングルモルトなのですがウィリアムソンの名称なので ブレンデッドモルトとした方が誤解が少ないと思い、このようにさせていただきました)
日本のボトラーとしての信濃屋が阪急英国展様に向けてボトリングするということに、当時のセスタンテ のボトリングの経緯をなぞらえております。
是非、この特別なボトリングをお楽しみくださいませ。
*Gunnというウィリアムソン家のタータンのものを
使用しました。ウィリアムソン(ラフロイグ)を
思わせる緑色主体のチェックになっております。