グレントファース蒸留所の2008年蒸留原酒の2020年ボトリング、シェリーホグスヘッド樽熟成です。
ラベルデザインはアンデルセン童話の「パラダイスの園」 の一場面。
パラダイスの園の仙女の誘惑に抗えずついてきてしまった王子と、仙女が衣裳を脱ぎ捨て知恵の木の茂みに身を隠す様子をあしらっています。
~テイスティングコメント~
香りはアップルパイ,シナモン,マドレーヌ,カカオ,ブランデーケーキ,グラノーラ,熟成したアップルビネガー,ユリの花。
口に含むと、生キャラメル,フィナンシェ,メイプルシロップ,アモンティリャードシェリー,切り分けたリンゴ。
フィニッシュはドライな切れ上がり、アーモンド,わらび餅と黒糖,紅玉の長い余韻。
(Tasted by The Sixth Sense )
グレントファース蒸留所の創業は1898年。1985年に閉鎖されましたが、アライド社の買収により1989年に再開。2005年からはペルノ社のもとで操業が続けられています。
今回のグレントファースは原酒にシェリーの存在を感じるボトル。バ ターを添えた焼き立ての洋菓子の香りと濃潤なリンゴ,妖艶な花の香り。
生キャラメルのねっとりとした甘みに、ナッツの香ばしさと赤りんごを 絡めた、甘みと切れ上がりのメリハリの効いたテイストです。
知恵の木の茂みへ分け入っていく仙女に誘われ、追いかけたい気持ちを抑えきれない様子の王子。そんな場面に広がっている芳醇な果実 の香りのような、香しく妖艶なグレントファースをお楽しみください。
2018年、信濃屋ハードリカーチームの若手有志6名で結成された共同プロジェクトチーム、The Sixth Sense(シックスセンス)。
The Sixth Senseボトリングは、伝統的な信濃屋ボトルシリーズに 対して、セレクションに更なる幅を広げるために生まれた若い世代によるセレクションシリーズです。
The Sixth Senseのメンバーの刷新に合わせ立ち上げたSTORY TELLERシリーズは、ウイスキーの香りや味わいを物語になぞらえたシリーズ。
ウイスキーを「語り部」として見立て、ウイスキー自身の物語を楽しむコンセプトになっております