ラムについて
サトウキビを原料として、芳醇な味わいからキレがあるもの、まるで熟れた果実を思わせるもの。一口にラム酒と言っても多様性に満ちており、世界各国で造られる蒸留酒として、風土や造り手の誇りとこだわりがまるで異なる味わいを造り出してくれます。また、飲み方も非常に自由度が高く、ジンやウオッカと並び、カクテルのベースとして世界中で親しまれています。
ディプロマティコはラムの中でもスペイン系ラムと呼ばれています。スペイン系ラムは、シェリー酒との関係が深く、現在でもソレラシステムを用いて熟成を得る蒸留所が多いです。ラム酒と言えばキューバが有名ですが、1862年にドン・ファクンド・バカルディが港町サンティアゴで蒸留所を開設し、1960年にキューバ革命の影響を受けてプエルトリコやドミニカ共和国に蒸留の技術者が流れることにより、カリブ海の島々でもラム酒の製造技術が広まりました。口当たりの優しいライトな味わいを好むカリブの島々と、重厚でドッシリとした甘みを好む中南米大陸と同じスペイン系でも味わいが異なるという特徴があり、造られる地域も多いです。
代表的な地域:キューバ、グアテマラ、パナマ、ニカラグア、プエルトリコ、カリブ海