吉祥寺ラム酒専門店BAR “SCREWDRIVER” オーナーバーテンダーであり、日本ラム協会会長を務める海老沢忍氏と、信濃屋&キンコーで厳選したボトリング。
BELIZE RUM TRAVELLERS
[2007] 12yo
SINOB
Supported by SHINANOYA & KINKO
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力強く尾を振り優雅に泳ぐ1匹の蘭鋳(ランチュウ)。
今回のベリーズラムを初めて口にした時、最初に沸いたインスピレーションをそのままラベルに。
ラムを飲みなれた人こそ、今回の味わいに見過ごせない歪さを感じてしまうだろう。そして、それが何なのか、きっと掴みたくなってしまうかもしれない。そんな感情を知ってか知らずか、するするっと深紅色の尾を左右に振り蘭鋳は手から離れていく。金魚鉢や桶の中を泳ぐ蘭鋳をそっと覗くように、ボトルに丸く開いたその穴から、人に決して懐かない蘭鋳を眺め、是非このラムを味わって頂きたい。
<テイスティングコメント>
香り立ちは穏やかで、ミルクビスケットや金木犀、熟れた白桃の甘い香りが広がり、次第に完熟バナナのしっとりとした香りに変化する。
味わいは、口に含んだ瞬間、熟れたプラムの甘味を感じ、たちまちフレッシュレモンの酸味、ダージリンや煙草のタンニンのニュアンスへと変化し⾧く続く。カカオやダークチョコレートの苦味、ジンジャーや四川山椒のようなスパイシーさが口で弾け広がり、終盤ではアーモンドのナッティーさが優しく余韻に残る。グラスから優しく広がる甘い香りと、ビター且つスパイシーな味わいのギャップが楽しめる1本。
※加水すると熟れた洋梨の柔らかい香りが一気に広がり、無花果のような味わいも。
<トラベラーズ蒸留所>
ベリーズに3カ所ある蒸留所の内の1つ。
The West Indies Run and Spirits Producers’ Association (WISPA) 所属。
1953年、オマリオ・ペルドモ氏によって設立され、ベリーズシティにトラベラーズというバーをオープンした事から始まる。原料には、ベリーズ産のモラセスを使用し、製パン用酵母で発酵の後、3塔の連続式蒸留機で蒸留。
<SINOB>の文字には、日本人特有の「堪え忍」という精神が、あるきっかけとともに解放されるという意味を含む。
誰しもが内に秘めている本能や衝動が掻き乱される様子は、荒々しくうねりたつ波で表現。
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Region(地域) |
Belize |
Age(熟成年数) |
12yo |
Strength(度数) |
66.8%vol. |
Volume(容量) |
700ml |
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