17世紀初頭からコニャック地方ファン・ボア地区フシニャック村でブドウ農業を営むギィ・ピナール家は1969年にコニャックでは逸早くオーガニック転換して50年が経過しました。
転換後10年かけて畑を作り上げ、1979年が初蒸留となり、50年以上無農薬で愛情を注ぎコニャック造りを続けています。
現在のコニャックではユニ・ブラン種が主流となりますが、コニャックでも絶滅危惧種のフォル・ブランシュ種を無農薬農法で生産するという不可能を可能にした労力は、私自身が手摘み収穫のお手伝いで赴いた際に身を持って感じました。
例年のコニャック廻りで起点となり、なかなか出来ない経験を10年来積ませていただいたファミリーです。
コニャック地方でも全ぶどう生産量の1%にも満たない
フォル・ブランシュ種を復活・維持する伝統ある家族経営の作り手です。
ピナール家の愛情をたっぷり注がれ、ビオディナミ農法・無農薬で大切に育てられている良質のぶどうから生み出される原酒は、味わい深いコニャックの魅力を体感させてくれます。
東京・浅草に2005年4月開店。
品揃えはコニャックだけではなく、シングルモルト、スピリッツ、リキュールの現地仕入れボトルや最新の話題作からオールドまでヨーロッパの洋酒文化に出会える幅広いボトル達。
また、オーナーバーテンダーの中森氏が現地で直接仕入れるやアンティーク調度品やマスター自ら作り上げるバーフードはその魅力を更に盛り立てます。
"DORAS"とはゲール語で「扉」を意味し、その”扉”の中のヨーロッパ各国に居るような非日常的な雰囲気を体感できる名店は、多くの飲み手やバーテンダー、ゲストを惹きつけて止みません。
-Mr.Yasutaka Nakamori-
(中森保貴氏)
BAR DORAS オーナーバーテンダー。
信濃屋での勤務を経て、その後、都内数軒のBARでバーテンダーの研鑽を積む。
毎年、欧州各地を訪ねて、生産者だけでなく、生産地、その街、その文化を吸収し、BAR DORASを通して、ヨーロッパ各国の文化や伝統を伝道しています。
また、コニャックはもちろんのことシングルモルト、カクテルは言うに及ばず、バーフードや日本文化への見識・こだわりも深く、常に探究心を忘れないプロフェッショナルバーテンダーの一人です。