食べ、飲め、そして陽気に歌おう。我々は明日死ぬから。
“いつか死ぬことを忘れるな”
ラテン語にするとメメント・モリ。
そう、生物はやがて死して森に返る。
まるで、目の前の不安を拭い、とやかく云わず今を愉しめと、言われているよう、カカオをコンセプトに、洗練されて奥深いカクテル&スピリッツを世界観あるバーで楽しめるmemento moriは、横丁を抜けた先にある虎ノ門の異空間です。今回オーナーバーテンダーの南雲主于三さんのレシピを元に、ご近所コラボでカカオのジンをつくりました。
そして南雲さんの声がけにより、世界15以上の国を旅し、良質で唯一無二なカカオを探し開発する「CACAO HUNTERS」小方真弓さん、ジャングルが広がる紛争地帯トゥマコで、彼女が10年以上の歳月をかけて開拓した「カカオニブ トゥマコ」を使用することができました。
アステカ帝国時代では Xocoatle(ショコアトル)という天然のハーブ、スパイス、蜂蜜などをブレンドしてカカオと水を混ぜて飲んでいたという記述が残っているそう。一緒にオレンジピールやスパイス数種、ジンジャーを少し効かせ、カカオの香りを引き立たせた特別なジンです。カカオの油分が強く、アルコール53%と少し高めの設定ですが、その分風味良いトゥマコの香りが残せたのではないかと思います。
そして、これは南雲さんの新しい挑戦でもあります。「メメントモリで様々なカカオの豆を漬け込んだカカオスピリッツを提供している中で、今までに飲んだことがない複層的で、新しいカカオジンを創ろうと考えました。」と南雲さん。