今回第12弾目としてボトリングされたのは、レダイグ1995年蒸留25年のホグスヘッド熟成。
トバモリー蒸留所のヘビリーピーテッドを指す「レダイグ」ですが、今回ボトリングに至った原酒は、現在のレダイグのスタイルが確立する1996年以前の蒸留原酒になります。
バーンスチュアート社が1993年に買収。それまで長い間、ウイスキー製造がほとんど製造されていなかったレダイグ蒸留所を本格的なウイスキー製造に向けて、段階的に仕込みや方向性を改修していた時期にあたる原酒です。1993年から~1995年迄の、この期間中でしか見受けられない特異なキャラクターを持っています。
当初の選定時にテイスティングした時の印象は、沿岸部のモルトを思わせる、海霧のような潮っぽさと熟した古風なモルティさが絡まり合い、複雑な余韻を形成しており、奥から黄色い果実が現れてくる熟成した沿岸部の西ハイランドや北ハイランドモルトのような印象を受けました。
トバモリー蒸留所の数奇な運命の重なりによって、生まれた稀有な個性は、まさにシングルカスクならではの本髄を感じていただける一本です。是非、お楽しみくださ い。
---Tasting Note ---
香りは、熟成感を感じる乾いた麦芽風味と潮風の複雑な香り立ち。土埃、シロップ漬けの洋梨、麦藁、豆乳、奥から湿った潮風とビーズワックスが立ち上がる。
口に含むと、ドライでミディアムボディ。ややオイリーで複雑。リコリスと黄色い果実、オレンジオイル、ホワイトペッパーが全体を引き締める。次第にカシューナッツ、漢方薬のようなビターネス。
フィニッシュはドライで複雑、海水のようなソルティーさと巣蜜とリコリスの甘さ、かすかにワクシ―さも伴いながら長く心地よく続く。各地の様々な要素を内包した熟成したアイランズモルトの妙を感じる一本。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
本ラベルの主題は、ウイスキーエージェンシー社でかつてリリースされていた「SEA LIFE」シリーズを模して、「JAPANESE SEA LIFE」と題し、太古より日本人と関わりの深い海の生物「鯨の図」を選定致しました。
ラベルに使用した「白鯨図」は、京都を拠点にご活躍されている、京都の町絵師 「絵師 冬奇」氏(https://eshi-fuyuki.jp/)により、本ラベルの為に描いて頂きま した。
ドイツが生み出したいわずと知れたボトラー界の人気ブランド。創業者カーステン・エールリヒ氏の樽選びは、多くのモルトファンのみならず、今やTWAのボトルは世界的な争奪戦になるほど人気が高騰し、業界の重鎮たちも認める安定感で、近年で最も信頼できる世界を代表するボトラーとなりました。