今回、STORY TELLER 第4弾のボトリングは、カリラ蒸留所の2008年蒸留原酒の2021年ボトリング、シェリーバット熟成です。
ラベルデザインはアンデルセン童話の「マッチ売りの少女」の一場面。 少女は売り物のマッチを擦り、大きなクリスマスツリーの幻が浮かび上がっ た場面をあしらっております。
カリラ蒸留所の創業は1846年。1972~74年にかけて生産体制を拡張し、アイラ島最大の生産能力のある蒸留所になりました。
1997年からはディアジオ社のもとで操業が続けられています。熟成に使用する樽はバーボン樽がほとんどで、シェリー樽は少量になります。
今回のカリラはシェリーバット熟成の原酒。潮風や旨味を感じるスモークの奥に夏梨や杏子様の甘みのあるフルーツが柔らかく広がる、シェリー樽の甘やかさとカリラのピート感が温かに交わるテイストです。
大晦日の夜手足がかじかむ中、少女は売り物のマッチを擦りました。温かで満ち足りた幻想が現れ消えていく度に、今度は消えないよう祈りながらマッチを擦り続けました。そんなマッチの炎から立ち昇る幻のように華やかで温かみのあるカリラをお楽しみください。
~テイスティングコメント~
香りは、潮風,木炭,線香,燻製ニシン,水だこ,かつお節,和辛子,花梨,杏子,甘夏,ホイップクリーム
口に含むと、丸みのあるシェリーとクリーミーな舌触りと潮辛さ。杏仁豆腐,花梨,杏子,マンダリンオレンジ,小豆,ピート。
フィニッシュは甘味の乗った柑橘の果皮と綿、ミネラル感が温かく広がる。
(Tasted by The Sixth Sense )
2018年、信濃屋ハードリカーチームの若手有志6名で結成された共同プロジェクトチーム、The Sixth Sense(シックスセンス)。
The Sixth Senseボトリングは、伝統的な信濃屋ボトルシリーズに 対して、セレクションに更なる幅を広げるために生まれた若い世代によるセレクションシリーズです。
The Sixth Senseのメンバーの刷新に合わせ立ち上げたSTORY TELLERシリーズは、ウイスキーの香りや味わいを物語になぞらえたシリーズ。
ウイスキーを「語り部」として見立て、ウイスキー自身の物語を楽しむコンセプトになっております