ルイ・ド・ローリストンは、カルヴァドスのドンフロンテ地区を代表する生産者。1992年にドルーアン家と提携関係を結んでいます。コント・ルイ・ド・ローリストンブランドは、密かに生産されていた時代に遡る、ユニークなヴィンテージカルヴァドスに注目したレンジ。
今回は、ローリストンの貯蔵するストックの中から、「ドンフロンテ」表記のローリストン1963、1963年蒸留 2022年瓶詰の長期熟成原酒を厳選し、瓶詰いたしました。
「ドンフロンテ」を名乗る為には、AOCで定められた幾つか独自の条件を 満たさねばならず、カルヴァドス ドンフロンテの地域で製造する。蒸留時の 洋ナシ(梨ワイン=ポワレ)の混合割合が30%以上であること、連続式蒸留器で蒸留すること等の条件が定められています。林檎と洋梨の比率は、洋梨が60%、林檎40%の割合。
今回の一樽は、信濃屋バイヤーとBar CALVADORオーナーバーテ ンダーの高山寛之氏でテイスティングを行い、選定致しました。高山 寛之氏は、フランスの政府機関 “Interprofession des Appellations Cidricoles"からアジア人初のカルヴァドスアンバサダーに任命されています。プ ロフェッショナルの高山氏が絶賛するほどの素晴らしい一樽。是非、堪能し てください。
---Tasting Note ---
1カスクから僅か48本しか瓶詰出来なかったCalvados。樽の底に残っていた34L程の原酒。日本に持って来れた事を大変光栄に思います。JISさんと信濃屋さんに感謝致します。
主観ですが、私が今まで飲んだ洋梨Calvadosの中で1番美味しい。香りは洋梨のタルト、メイプルシロップ、ヨーグレット、香木味わいは甘く、ウッディ、ジンジャー、59年熟成ですが、樽のニュアンスが行きすぎず絶妙なバランス。余韻は優しく、上質な落雁を食べた後の様な甘い余韻が長く続く。
(Commented by 高山 寛之 氏)