※必ずお読みください※
小正嘉之助蒸溜所様のご協力の下、信濃屋プライベートボトリング15周年記念ボトルの一つとして、特別な一樽をシングルカスク、カスクストレングスでボトリング致しました。
このウイスキーは、嘉之助蒸溜所で蒸溜された原酒であり、日本洋酒酒造組合にて制定された「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を満たした正真正銘の日本のモルトウイスキーです。
今回選定した一樽、CASK no.19420は、アメリカンバーボンバレルで17カ月熟成された後、赤ワイン樽で37カ月間の後熟を経て、シングルカスク・カスクストレングスで瓶詰されました。
この後熟に使用された樽について、諸事情により詳しくお伝えすることは出来ませんが、フランス・ボルドーに位置する、世界的に高名なとある名門シャトーで使用されていた素晴らしいワイン樽が使用されています。
嘉之助蒸溜所の眼前に広がる、吹上浜に沈む美しい夕陽のように、心を滲ませるメロウな余韻が心地良い一本。
およそ100年余り続く、ジャパニーズウイスキーの歴史的な節目と云われる2023年。
一樽毎に表情や個性が異なるのがシングルカスクの大きな魅力です。夕陽の輝きは、これからの新しい夜明けにも必要な輝き。祖父の想いが長い夜を超えて結を実んだ嘉之助蒸溜所が生み出した、貴重なシングルカスクの持つ個性を是非お楽しみください。
◆Tasting note◇
香りは、溶けたバターやキャラメルアラモードのメロウで甘い香りを伴い、加糖し煮込んだフルーツ、マラスキーノチェリー、アプリコットジャム、次第に艶っぽいワインカスクのグラデーションが入り、ラズベリー、ブラックベリージャムが現れる。トーストしたオークと控えめなクロー ヴ。
口に含むと、ロゼワイン、グリーンレーズン、ディンプル紅茶のタンニン。
フィニッシュはドルチェのような濃厚なバニラが蘇り、杏仁、アメ リカンチェリー、ロイヤルミルクティーのビターが心地良く続く。ワインカスクの上品なタンニンが全体を綺麗に包んでいる。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
嘉之助蒸留所は、2018年に始動しました。
鹿児島の西岸、吹上浜沿いの約9000㎡のn広々とした敷地に建っており、各施設が点在します。
コの字型二階建ての本棟には、蒸留設備のほか、眺めのいいバーやオリジナルグッズの揃うショップが設けられています。
蒸留所のポットスチルは三基。様々な組み合わせが可能で、スチルの容量は三段階に分けられています。
それぞれを連動させることが可能で、最初に蒸留する液量をコントロールすることで、二回蒸留や三回蒸留の使い分けができます。
また、フルーティライトタイプ&ヘビータイプなどネック、スチルの大小の組み合わせもできます。
同じ九州地方であり、同社定番品のメロー小鶴での長年の良好な関係から、洋樽製作で有名な有明産業と特別なパートナーシップを持ち、シェリー樽をはじめとした良質なカスクを手に入れることが出来る点も、日本のクラフトディスティラリーの中でも特徴的な要素の一つです。
焼酎造りを通じて得てきた同社ならではの、和のニュアンスを取り入れた、ウイスキー専業メーカーとはまた一味違う解釈でウイスキーづくりを行っている、注目のジャパニーズクラフトウイスキーです。
オーシャンビューのテイスティングルーム「THE MELLOW BAR」と
小正醸造/嘉之助蒸溜所 代表 小正 芳嗣 氏