BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)社は300年以上の歴史を持ち、2つのロイヤルワラントを授かった英国屈指の老舗ワイン・スピリッツ商です。
1698年の創業以来、ロンドン・セント ジェームズ3番地で家族経営・品質本位を貫き、愛好家の間で優れた目利きとして広く知られています。
今回の一樽は、信濃屋バイイングチームがロンドンのBB&R社本社を訪問し、現地でのテイスティングを経て、厳選した一樽です。
上述の通り、ST.JAMES 3番地にて300年以上もの間、同じ場所で営業を続けているBB&R社の目の前を通るストリートの名を冠した、弊社信濃屋向けシークレットシングルモルトです。グリーンボトル・復刻ラベルでの瓶詰です。
(BB&R社を背に左を向くとセント ジェームズ宮殿)
ロンドンの英国屈指の酒商であるBB&R社の歴史を振り返る時、ウイスキーに置いては、特に馴染みのあるスコッチブレンデッドブランドとして、【カティーサーク】があり、シングルモルトとして、【グレンロセス】の名前に触れないで通り過ぎることは難しいでしょう。
1987年にカティーサークブランドとの両社の長い付き合いから、グレンロセスのシングルモルトは、BB&R社の傘下に入ることになりました。
ロンドンの洗練された英国紳士たちの手により、グレンロセスは、1993年に、これまでの「○○12年や18年」という通常の年数表記でのリリースではなく、「1980」等のヴィンテージ表記を前面に打ち出した小規模な単年でのリリースという新しい手法で「シングルモルト」として新しく生まれ変わり、世界中の市場に羽ばたいていきました。
2017年に、同ブランドはエドリントングループへと完全に移行することになりましたが、長い歴史の痕跡は今なおBB&R社の至る所に残っています
2019年に弊社が訪問した際、まだ残されていた、BB&R社のファミリーアーカイブ(秘蔵ストック)からこの一樽は特別にセレクトされています。
以上、歴史について触れてきましたが、どこの蒸留所であるか、分かっていただけるのではないかと思います。
---Tasting Note ---
香りは、古い家具、埃っぽいニュアンス。上品なモルト、瓜や青肉メロン、白いバラの花束、シャープで繊細な輪郭を感じる。次第に、洋梨、ライムシャーベット、ミントや和梨。
口に含むと、上品なモルトの甘さが広がり、白あんや落雁、黄色いメロンや青りんごと生クリーム。
フィニッシュ は綺麗で上質。和菓子の様な上質な甘さを伴って長く続く。老舗が贈る長期熟成スペイサイド。凛としたフィニッシュが魅力的。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
1698年に創業したロンドンの老舗酒商BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)は1903年のキングジョージ3世に始まり、現在まで英王室・ロイヤルファミリーに王室御用達酒商として仕えてきた名門。
今ではエリザベス女王とチャールズ皇太子という2つのロイヤルワラントを預かっています。
その歴史に相応しい多くの蒸留所との密接な関係から、ブレンデッドやブランデー、スピリッツも手掛け、原酒のストック・扱いに対するノウハウの厚みに裏打ちされた世界市場でも支持の高い豊富なリリースを輩出しています。
同社のラインナップで最も評価の高いシリーズとなった
復刻ラベルシリーズは通常リリースでも毎回安定したリリースを継続しており、「失敗したくない人へ」というキャッチフレーズは伊達ではない、ベリーズオウンセレクションと並んで同社のブランドの信頼を体現するシリーズです。