オーストラリア・バロッサバレーの赤ワインの熟成に使用されていた樽(ファーストフィル)で熟成後、2019年8月からチャー(直火による樽の内側の焼き付け)を施した別の赤ウィン樽で追熟させた5年熟成です。
~テイスティングコメント~
色は深みのあるマホガニー。
グラスに注ぐとヴィンテージポートやカスタード、ブラウンシュガー、熟れたプラムやかりんジャムといったアロマが豊かに広がります。
口に含むと濃厚な口当たりで、ブラックチェリージャムやアンズ、ブラックカラントやブルーベリーの味わいに温かみを感じるクローブやジンジャーといったスパイスが混ざり合います。きめの細かいタンニンがフィニッシュに加わり、全体をきれいにまとめ上げてくれます。
ワイン樽由来のベリーの味わいがバランス良く溶け込み、豊かな広がりを見せてくれるシングルカスクです。
メルボルンで生まれ育った彼は、「1日の中に四季がある」と言われるほど時間帯によって気温変動が激しい故郷・メルボルンにインスピレーションを得て、この地でウイスキーをつくりたいと考えました。また、
メルボルンはオーストラリアの主要なワイン産地に囲まれ、さらに地ビール造りも盛んな街であるため、麦や樽といった、ウイスキーのすべての材料が揃っていたのです。