“Blended malt from a Pictish church”
今回ご案内する一本は、日本未入荷の少量スモールバッチで作られた限定ブレンデッドモルトをご紹介いたします。
弊社バイヤー陣がスコットランドバイイングツアーの際、[
LADY of the GLEN] のブランドで知られる[
HANNAH WHISKY MERCHANTS]のオフィス兼倉庫でカスクサンプルのテイスティングをしている中で出逢ったのが、彼ら自身が少量生産で作っているブレンデッドモルトで「セントブリジェットカーク」という名前のボトルでした。
スコットランド/ファイフに存在する、1100年代が続くピクト派の中世の教会で、教会遺跡はレディオブザグレンのボトリングホールがあるダルゲティ・ベイの村に建っている為、彼らのブレンド名に起用しました。
現地で試飲をしたところ、味・香り共に完成度が高かった為、正規輸入元「
ウィスク・イー」様のご協力の下、彼らが残していた在庫を全て購入させて頂き、今回、弊社専売という形で皆様にご紹介できることになりました。
この特別なウイスキーは、ブレンド、マリッジ、瓶詰、ラベリングに至るまで、全ての行程を彼らの保税倉庫内で、彼ら自身の手で作られる少量生産品です。人工的な着色や冷却濾過は一切行われていません。
今回取り扱うバッチNo.3は、「
とあるアイラモルト」と「
とあるハイランドモルト×スペイサイドモルト」がバッティングされています。
グラスを傾けると、使用されている樽数がとても少ない為、ウイスキーの表情がぼやけることがなく、某アイラモルトの個性を非常に強く感じます。アイラモルトのスモーキーな個性を、シェリーモルトのリッチなアロマと柔らかいクリーミーで滑らかなモルトが包みこみ、シングルモルトの様な、飲みごたえのあるブレンデッドモルトに仕上がっています。
ここに書くことが出来ないのが残念ですが、詳しい内容については、是非店頭で信濃屋ハードリカー担当者に“ 信濃屋としての見解 ” をお尋ねください。コストパフォーマンスに優れた一本です。
---Tasting Note ---
医薬品を思わせるアイラピート、ナッティでキャラメル、糖蜜とレーズン、シナモン、ナツメグ、ジンジャー、ダンネージ式のウェアハウス、アイロンがけしたワイシャツ。トフィー、キャラメル。クルミとウィンタースパイス、黒コショウを感じるが徐々に滑らかに。非常に骨太。マーマレード、蜂蜜とバニラが広がり、オークとスモーク、ソルティネスが引き締めます。味わい豊かで非常に満たされるフィニッシュ。落ち葉や遠くの焚火に触れながら「サルタナケーキ(ダンディーケーキ)」を味わったかのような印象。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
レディ オブ ザ グレンは元銀行員であったグレゴール・ハンナがスコットランドのファイフに2012年に設立した新進気鋭のインディペンデントボトラー「ハンナ ウイスキー マーチャンツ」のブランドです。
このブランド名はグレゴールが好きなスコットランドの物語「ザ グリーン レディ」に登場するヒロインのキャラクターに由来します。