今回、STORY TELLER 第5弾のボトリングは、ティーニニック蒸留所の2012蒸留原酒の2022年ボトリング、バレル熟成です。
ラベルデザインはグリム童話の「眠れる森の美女」の一場面。お姫様が深い眠りに陥り、小人が花の妖精に一報を届ける場面をあしらっております。
ティーニニック蒸留所の創業は1817年。
1933年にDCLの傘下となり、現在はディアジオ社の下で稼働しています。かつて花と動物シリーズでは、ネズミイルカのラベルでシングルモルトが発売されていましたが、原酒のほとんどはブレンド用に使用されています。
今回のティーニニックは、穏やかな蜜感やリンゴの香りが主張し過ぎず広がり、しなやかな麦と樽由来の香ばしさが原酒に骨格をもたらし、 舞台の名バイプレイヤーのようなテイストです。
抜栓時でも、少量の加水で原酒の蜜感や果実感が驚くほど広がります。
美しく成長したお姫様は罠にかけられ、深い深い眠りへと陥ってしまいました。そんな危機的状況を小人は魔法の靴で駆け抜け、一目散に花の妖精へ知らせに向かいます。花の妖精の美しさ,慈悲深さにも似た味 わいをお楽しみください
~テイスティングコメント~
香りは、控えめで上品な花の香り。アカシアハニー,サヴァラン,アーモンドミルク,リンゴバター,オレンジ,セイロンティー
口に含むと、つややかな麦の甘味。ミルクキャンディー,カスタード,レモンケーキ,タルト生地,シナモン,ピンクペッパー
フィニッシュはドライで、杏子,カスタード,きな粉,レモングラスを伴った余韻が広がる。
(Tasted by The Sixth Sense )
2018年、信濃屋ハードリカーチームの若手有志6名で結成された共同プロジェクトチーム、The Sixth Sense(シックスセンス)。
The Sixth Senseボトリングは、伝統的な信濃屋ボトルシリーズに 対して、セレクションに更なる幅を広げるために生まれた若い世代によるセレクションシリーズです。
The Sixth Senseのメンバーの刷新に合わせ立ち上げたSTORY TELLERシリーズは、ウイスキーの香りや味わいを物語になぞらえたシリーズ。
ウイスキーを「語り部」として見立て、ウイスキー自身の物語を楽しむコンセプトになっております