今回の信濃屋向けの一樽は、英国ボトラーキングスバリー社のサンプルの中から信濃屋スピリッツバイヤーがテイスティングを行い、パナマの2004年蒸溜、バレル17年熟成原酒をシングルカスク・カスクストレングスで選定致し、かつてキングスバリー社が20年以上前にリリースしていた「オーセンティックラム」のラベルでボトリング致しました。
今回のパナマラムは、 最初に熟成したパナマラムらしい、バニラやミルクキャラメル、アマレットリキュールといった甘やかな香りが広がりますが、次第に、靴クリームや革張りのソファのようなレザー感、阿波番茶のようなスモー キーさと発酵のニュアンス、特にカルダモンを想わせるスパイシーさが現れ、ガイアナラムのヴェルサイユのような非常に複雑な表情を見せてくれる一本。
長く付き合うことでその深みを感じさせる仕上がりで、やや通好みのパナマラムになっております。
---Tasting Note ---
バニラ、アマレットリキュール、ミルクキャラメル、煮詰めたアプリコット、アーモンド、有機溶剤、カルダモン、乾いた黒土、タバコの葉、阿波番茶、靴クリーム。
口に含むとパワフルなアタックで、はじめにバニラやアプリコット、カルダモン等の甘さとスパイシーさが広がり、溶剤様のフレーバー、次第に、アメリカーノ、ガイアナラムのようなドライでヘビーなボディへと視点が変化する。
フィニッシュは、ドライで長く続き、阿波番茶やカルダモンのビターでスパイシーなフィニッシュが続く。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)