当商品は、静岡蒸溜所の特徴であるKとWという2種類の原酒をブレンドしたシングルモルト「Sシリーズ」の最新作です。
オクシズの間伐材を活用する薪を燃やし、800℃にも及ぶ力強い直火で蒸留する、蒸留機「W」。
スコットランドのフォーサイス社で造られたスティルと、国内のピザ窯メーカーのノウハウを活かした薪直火窯のコンビネーションは、世界でただひとつ。
焦げたような香ばしいテイスト、パワフルさ、豊かなボディを持つ原酒が生み出されます。
由緒ある蒸溜所から移設した蒸留機「K」は、日本製のポットスティル。蒸気加熱で繊細な調整を必要とするこの蒸留機は、細く長く伸びるネックを経て、丁寧に磨き上げられた華やかで軽やか、フルーティーなアロマを持つ原酒が造られます。
全く異なる個性を持つ、ふたつの初留蒸留機。これが静岡蒸溜所のウイスキーの個性を作り出しています。
そして静岡蒸溜所にもうひとつあるポットスティル、それが再留機「S」です。初留蒸留機「W」と「K」で造られた初留液は、どちらもこの「S」で2度目の蒸留を行います。
再留機Sはスコットランドのフォーサイス社製。加熱には、最新式のプレートヒーター方式を採用しています。
バルジ型と呼ばれる、ボディとネックの間に膨らみのある形。これは、蒸留中に揮発したアルコール分を循環させるためで、雑味が少なくスムースな味わいをつくり上げるのです。
こうして2度目の蒸留で完成したそれぞれの原酒を、混ぜることなく樽に詰めて熟成させます。
つまり、熟成を経てブレンディングの工程へと進み、ふたつの原酒が融合するとき- それが「ユナイテッドS」が産声を上げる瞬間なのです。
2022年12月にリリースした「ユナイテッドS 初版」。同時に、「K」「W」シリーズはシングルウォッシュスティル・モルトウイスキーとして年に一度の限定リリースとなり、「S」がスタンダードアイテムとして今後リリースされると発表しました。
今回の500mlボトルの発売をもって、「ユナイテッドS」定番化の幕開けとなります。
原材料は、スコットランド産ノンピート麦芽、ピーテッド麦芽やビール用麦芽の原酒を中心に、日本産大麦の原酒も使用。熟成樽は、ファーストフィルのバーボンバレルを主体に、様々な樽を使用しています。
アルコール度数も変わらず50.5%。しっかりとした飲みごたえで、ストレートやロックだけでなく、ハイボールやカクテルベースまで、お好みのスタイルでお愉しみいただけます。
スタンダードアイテムとしてメインのラベルは変更しませんが、リリース時期をバックラベルに示しています。最初は「2023 夏」と表記。リリースごとにこの名称が更新されていきます。
静岡蒸溜所のレギュラーアイテム、その扉を開く「ユナイテッドS 2023 夏」は、初の10,000本リリース。500mlボトルへ切り替えることで、より多くのみなさまのお手元へお届けできるようになりました。
まだ限られた生産量、販売量ではありますが、1人でも多くの方にシングルモルト静岡を体験していただけたらと考えています。
原材料:日本国産大麦麦芽、スコットランド産ピーテッド麦芽、スコットランド産ノンピート麦芽、ドイツ産ビール麦芽