今回の商品は2003年に閉鎖したカロニー蒸留所の中でも、特に人気の高い90年代後半の蒸留品で、1999、1998、1997の3ヴィンテージを連続で瓶詰した、ザンジバーとのジョイントによる全3部完結シリーズ。
味わいの違いと変遷を線でお楽しみいただける極めて贅沢なリリースとなりますが、1998、1997は改めての発売を予定しています。いずれのヴィンテージも、ラベルデザインは緑豊かなジャングルの絵画で有名なフランスの画家、アンリ・ルソーの作品が使用されています。
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カロニー蒸留所はカリブ海の小国、トリニダード・トバコにて1918年創業。
ヘビーラムを得意とし、その品質は”ラムのご意見番”でもあるロイヤルネイビー(英国海軍)から高い評価を受け続けてきたお墨付き。しかしながら、2002年に政府の方針により砂糖の精製工場が閉鎖されサトウキビの栽培も終了。それに伴い2003年に蒸留所も閉鎖。
その後、ストックを買い取ったボトラーズ各社からの注目リリースが相次ぎ、その重厚感のある個性的な味わいに衝撃が走りました。
▼テイスティングコメント▼
香り:黒ぶどうの皮、瓶詰めブラックオリーブ、煮詰め始めのザラメ糖、真夏のアスファルト、塗りたてのニス、タバコの葉、 熟した南国果実
味わい:オイリー、赤ワインのタンニン、ブラックオリーブ、イチジクのコンポート、少しだけ煮出し過ぎた紅茶、クローヴ、 ナツメグ等のスパイスも
余韻:ボルドーワインの渋み、ゴムやタイヤのニュアンス、強過ぎないウッディとビター、スパイシーさが長らく続く
総括:流通量が少ない印象の1999VT。カロニーに連想される焼けたゴムや焦がした砂糖、エンジンオイルといった パワフルでヘビーな要素も垣間見えながら、複雑な香味の一要素が抜け出ることなく秀逸なバランスを奏でています。
元来、1977年にドイツ・ズィルト島で超高級レストランとしてドイツでは知らない人がいない程の知名度を誇る有名ブランド。
ファッションや食料品、レストランで提供するワインのプライベートボトリングなどを行っていましたが、本国で高まるウイスキーの需要を受け、リンバーグウイスキーフェアの発起人でありウイスキーエジェンシーの創業者でもあるカーステン・エルーリッヒ氏とイェンス・ドレヴィッツ氏にプライベートボトリングの開発を依頼。
独自のブランドとしてリリースを開始しました。
(Jens Drewiz 氏)
現在はイェンス氏がザンジバーウイスキーの代表となり、あくまでも味わいを重視したこだわりのセレクションで世界市場への進出に挑戦。
レストランから生まれた「ザンジバー」ブランドであることから、「一つの食卓を囲む」仲間との最高の時間を過ごすことを非常に重視しており、その為の商品選別には妥協がありません。
『究極の飲みやすさ』
どんな人にも、どんなシチュエーションでも楽しめ『Easy Drinking』が彼らのモットー。
洗練され、エレガントな樽選びが特徴です。