変わりゆくウイスキー業界に直接対応すべく、2019年にクリスチャン・ダリーによって設立された極めて新しいスイスのボトラーズカンパニーです。
好みのウイスキーを見つける事がどんどん難しくなってきているといった友人の声を受けて、その期待に応えるべく、本当に素晴らしいスピリッツがまだそこにあることを証明すべく立ち上がりました。
≪代表のクリスチャン ダリー氏≫
ウイスキー愛好家の味覚に訴えるウイスキーや、その他スピリッツの優れた樽を調達し、瓶詰めすることに着手したウイスキー愛好家のグループです。
クリスチャン・ダリーとともに、最高のテイスティング能力を持つ妻のレイチェル・ダリー、親友の1人で1990年代からウイスキーの虜となり、様々な経験や知識、ネットワークを構築してきたパスカル・ガリの3人がグループの中核を担います。
≪左)レイチェル氏/右)パスカル≫
★テイスティングコメント★
香り:大麦、レモンピール
味わい:フルーツサラダ、綿菓子
余韻:マスクメロン、ミード、モルトシロップ
長期発酵時間やカットポイント等、レダイグのスペックで製造されたノンピートスタイル。極めて貴重な原酒。
※バックラベルにアンピーテッド レダイグ表記があります。
( Tasted comment by C.Dully氏)
---------
※瓶詰年は2022、2021ですが、蒸留年と瓶詰年を差し引くと熟成年数が合わないのは、瓶詰前にタンクで保管したり、ダメジャーノで保管している事があり、その期間は 熟成年数に含まないのでズレが生じています。
※ラベルの「ライオン」デザインは本社チューリッヒはもちろん、スイスのランドマーク的存在である事から引用。
コンセプト
➀徹底的に吟味されたものだけを瓶詰め
新興ボトラーズ故に中身が勝負!膨大なカスクサンプルの中から、様々な条件で比較テイスティング。
クリスチャン・ダリー氏他の味覚に見合う妥協なき選定基準で瓶詰めされています。このプロセス全体にはかなりの労力と時間を費やしています。そのブレない姿勢はどのボトルを飲んでも同氏の感性を伺い知る事が出来るほどの内容です。優れたマーケティングストーリーではなく、優れたスピリッツを見つけることだけに一点集中しているため、派手なデザインやギフトカートンはありません。
➁瓶詰するウイスキーのスタイルやカテゴリーを限定しない
熟成年数、スタイル、樽の種類に関係なく、現在の市場相場に見合う公正な価格で流通可能なコストパフォーマンスに優れたスピリッツだけを柔軟に瓶詰め。全ては樽出しの度数で瓶詰され、当然ながら冷蔵濾過を施さず、カラメル添加もありません。
当初、瓶詰対象はシングルモルトウイスキーだけでしたが、今ではウイスキー愛好家の舌を唸らせる大きな可能性を秘めたコニャックやアルマニャック、バーボン、更にはピノ・デ・シャラントまでもがその対象となっています。
ただし、そのいずれもがシングルモルトウイスキー愛好家の味覚に合うものだけが選ばれています。
➂ニューメイク(ニューポット)も購入対象
蒸留したての原酒を購入して、自らセレクトした熟成樽に詰めて、頃合いを見て瓶詰する取り組みも始めています。
また、もう少し熟成した方が良いと思われる原酒は自ら調達した樽で追熟もしていきます。数年後のその答えが形になってリリースされる予定です。
この規模のボトラーズでは極めて稀な特筆すべき取り組みです。
|