今回御案内させて頂く一樽は、インチマリン(ロッホローモンド)の2013年蒸溜/リフィルバーボンバレル熟成後、オロロソシェリーバットで追熟された10年熟成のウイスキーです。
2022年秋、信濃屋バイヤー陣が現地へ訪問し、直接テイスティングを行い、シングルカスク/カスクストレングスで瓶詰致しました。
元銀行員であったグレゴール・ハンナ氏が、スコットランドのファイフで2012年に設立した新進気鋭のインディペンデントボトラー「ハンナ ウイスキー マーチャンツ」。その中でも「レディ・オブ・ザ・グレン」は、冷却濾過、フィルタリング、ナチュラルカラーで、樽出しのカスクストレングス、手作業でのボトリングがされているアーティザンな主力シリーズになります。
「レディ オブ ザ グレン」の国内のリテラー向けPBとしては今回が初リリースとなります。
スコットランドのエッセンスを体現しながら、フレッシュで現代的な雰囲気を表現したいという想いから、ブランド名はスコットランドの物語「ザ グリーン レディ」に登場するスターリング城の周りを歩き回るとされる緑色の女性の幽霊へのオマージュ。ボックスのカラーやボトルの花の模様は、スコットランドに生息するワイルドフラワーの鮮やかな紫色や文様を反映させたデザインを起用しています。
リトルミルを彷彿とさせる、ソフトで濃縮された魅力的なフルーティーさの片鱗が中盤からフィニッシュにかけて現れます。現時点でも感じられますが今後の時間経過により、シェリー樽の鎧がはがれていくにつれ、より一層フルーティーさが開いていくだろうと思われる一樽です。
---Tasting Note ---
香りは、シナモン、レーズン、カラメルソース、こんがりと焼き上がった焼き菓子、冷たいサングリア、シロップ漬けのサクランボや黄桃、微かにフローラルで緑茶のニュアンス。口に含むと、ソフトな印象でややオイリーでライトボディ。植物オイル、オレンジティー、中盤からフィニッシュにかけて、シロップ漬けのサクランボやミカン、缶詰の黄桃、甘く濃縮感のあるフルーティーさが心地よく続き、サングリアや焼きショコラ菓子と薄めた紅茶のビターネス。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
・LOCH LOMOND
人気閉鎖蒸留所・リトルミルの第2蒸留所として建設された
ロッホローモンド蒸溜所。
独立経営の元で興味深い原酒造りを行っており、その最大の特徴は異なる構造を持つ蒸留器を駆使して、モルトとグレーン合わせて
8種類もの原酒を作られている内の流通量が少ないヘビーピートタイプの原酒になります。
レディ オブ ザ グレンは元銀行員であったグレゴール・ハンナがスコットランドのファイフに2012年に設立した新進気鋭のインディペンデントボトラー「ハンナ ウイスキー マーチャンツ」のブランドです。このブランド名はグレゴールが好きなスコットランドの物語「ザ グリーン レディ」に登場するヒロインのキャラクターに由来します。