今回は、東京・吉祥寺に拠を構える、ラムの名店「スクリュードライバー」様の25周年というアニバーサリーイヤーを記念し、ダブルネームで瓶詰した特別なコラボレーショ ンボトリングをご紹介いたします。
信濃屋スピリッツバイヤーとスクリュードライバー 海老沢氏でカスクサンプルのテイスティングを行い、欧州市場流通のカスクサンプルの中から閉鎖蒸留所カロニーの1998年蒸溜/22年熟成のシングルカスク原酒をカスクストレングスでボトリングしました。
コラボレーションボトルの第一弾 The Purple Hazeラベルにて、「バルバドスのマウントゲイ」、第二弾は「ジャマイカからクラレンドン」、そして、「トリニダード・トバゴの 閉鎖蒸留所 カロニー」と“イギリス系ラムを辿るカスクの旅の最後の一樽“となります。
スクリュードライバー様の15周年ANNIVERSARY bottleとしてかつてリリースされた、黒出目金ラベルの『CARONI』の系譜を意識し、今回は、「金魚鉢の中の“黒出目金”から見える世界」を描いたオリジナルラベルとなっております。
ラムの名店に相応しい素晴らしいカロニーです。是非、お楽しみくださいませ。
---Tasting Note ---
麦チョコや黒糖の甘やかな香りを、古材や新聞のインク、なめし皮の重厚感あるアロマが下支えし際立たせている。マスカットやオレンジビターズの爽やかさ、アーモンドやピーナッツのロースト感、モカコーヒーや湿った茶葉の酸がバランスよく混ざり合い、とても深く複雑でゆったりとした円熟感のある香りへと変化する。
口当たりは、とてもクリーミー。ゆったりとしたミルクチョコレートのコクのある甘みは、べっ甲飴へと表情を変え、青りんごや洋梨の柔らかな酸味、グリルしたパイナップルやグレープフルーツの苦みへと更に変化し、その途中で黒胡椒のスパイシーさが鼻裏をくすぐる。
余韻はとても長くふくよか。カカオの酸やジンジャーの辛味のニュアンスは心地よく長く残る。
(SCREW DRIVER 海老沢氏)