台湾を代表するインディペンデント・ボトラーThe Drunken Master社と私達DRAMLAD、さらにスーパーバイザーとしてウイスキー評論家の山岡秀雄氏を迎え、トリプル・ジョイント・ボトルとしてリリースしていくシリーズ「TRIVIUM(トリウィウム)」。
TRIVIUMとは、古典的な教育に不可欠な最初に学ぶべき3つの学問(文法学、論理学、修辞学)として古代ギリシャで確立され、後の中世ヨーロッパ・ルネサンス期に、七つのリベラルアーツ(一般教養・自由学芸)のうち基礎となる3科目を指す言葉として生まれました。
その語源は、ラテン語の「3つの道が出会う場所」であり、このトリプル・ジョイント・ボトルのシリーズに相応しい言葉として、DRAMLADチームの山内肇氏のアイディアによって命名されました。
その第1弾に選ばれたのは、グレントファース蒸溜所。
DRAMLADでのボトリング候補として挙がっていたサンプルを、昨年10月にThe Drunken Master社のLi Chunfeng氏が来日した際、山岡秀雄氏とともにサンプリングをし、弊社代表と協議の中でトリプル・ジョイントの構想が生まれました。
グレントファース蒸溜所は、1897年に「ブラック&ホワイト」で知られるブキャナン社のジェームズ・ブキャナンによって設立。以降、1903年~1906年にGlentauchers-Glenlivet Distilleryとして操業、1925年からDCL→UDを経て、ウイスキー不況時代の1985年に操業停止、1989年にアライド社によって操業が再開され、1992年に本格的再稼働となりました。
かつてロイヤルハウスホールドのキーモルトとして使われており、THE ROYAL HOUSEHOLD表記の頃のボトルにはグレントファースの名が記載されています。また、アライド社からのリリースの他、やはりGMからのリリースが印象深い方も多いことでしょう。
現在は、2005年のペルノ・リカール社の買収以降、同社によって操業が続いており、バランタインのキーモルトの1つとして知られている他、2017年にバランタインブランドの下でシングルモルト15年がリリースされたのも記憶に新しいところです。
トリプル・ジョイント・ボトル「TRIVIUM」第1弾となるグレントファースは、2014年蒸留、今やますます入手が難しくなっているペドロヒメネス・シェリー・ホグスヘッドでの8年熟成です。ショートエイジのフレッシュなフレーバーを、PXシェリー樽由来の滑らかな甘い香味が包み込むような印象、程よい複雑さと上品な香味が見事に調和しています。
~テイスティングコメント~
香り: クリアでフレッシュ、溌溂とした華やかな甘い香り。レーズン、クランベリージャムの甘い香りをトップに、奥に焦がした砂糖や生キャラメルのニュアンス。時間を置くとアップルビネガーのような酸味のあるフルーツ香とキャラメル香が強くなっていく。
味わい: 口当たりはスムースでクリア、上品な香味、丸みのある滑らかな輪郭を舌に感じる。若いリンゴと蜂蜜、湿った干し草や枯葉、タルト生地のような香ばしい麦感。奥に微かな収れん性のあるフルーティーな渋みもあるが決して厭味はなく、むしろ複雑な香味を与えている印象。
フィニッシュ: 爽やかかつ熟れたフルーツがフレッシュさと相まって穏やかに広がる。黒コショウのようなスパイス感が温かく感じられ、甘い香りとともにシャープな余韻が口中に残る。鼻に抜ける濃い紅茶やキャラメルを思わせる香りも心地よい。
1杯のウイスキー(A Dram of Whisky)の「Dram」と、スコットランドで男性が「古い親友、気の置けない親友」に対して使う「LAD」を組み合わせたもので、「ウイスキーを楽しむ人」を表しています。また、そこから派生して「ウイスキーを共に楽しむ仲間」という意味も込められています。
ロゴは、日本の水引「梅結び」とウイスキーの聖地スコットランドのケルティック文様の融合です。「梅結び」は、その結び目から「絆」や「固く結ばれた」という意味を持ち、また、梅の花が春に先駆けて咲くことから「運気向上」の意味も持っており、縁起の良い結び目として古くから親しまれてきました。
そして、ケルティック文様との融合は、私達がウイスキーのプライベートブランド・カンパニーであることを表現しています。
(以上、同社資料より)
より詳しい詳細は下記リンクよりご確認ください!
→ https://www.dramlad.co.jp/
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