厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」の第十弾です。
山々を黄金色に染める落葉松が、ゆく秋を惜しみながら散る頃。
厚岸湖に飛来する純白のオオハクチョウが、初雪をいざないます。
ピートを纏った厚岸ウイスキーで温まりながら、年の瀬は笑顔で溢れます。
~テイスティングコメント~
香り:ぽたぽた焼き、醬油を垂らした熱々の卵焼き、はちみつレモン、僅かにレーズン
味わい:けむり、柑橘様の酸味と甘味
余韻:ポワブルローゼ、オレンジソース、塩レモン
・二十四節気シリーズ
「寒露」を皮切りに、当面の間、厚岸蒸溜所よりリリースされる700mL瓶については、シングルモルト・ブレンデッドの別を問わず、毎回、二十四節気のうちのひとつの節気名を割り当てて行きます。
年間のリリース回数にもよりますが、6~7年のうちには、二十四節気が全て揃うように設計を致して参ります。
2016年11月に操業を開始した「堅展実業 厚岸蒸留所」。
自身もウィスキーラヴァーである同社社長・樋田恵一氏の長年のウィスキー造りへの情熱が現実となった夢の蒸留所でもあります。
蒸留所が位置するのは北海道厚岸町。
道内でも南東部に位置し、太平洋に接するその地はしばしば海霧が発生し、その母なる大地は壮大な湿原であり日本国内でも珍しくピート(泥炭)が豊富に産出される地帯。蒸留所開設にあたり、樋田氏が長年温めてきたスコットランドの伝統的製法によるアイラモルトのようなウィスキーという原酒造りの素地が整ったまさに理想郷でもあります。
蒸留所ではウィスキー業界の各シーンで活躍してきた4人のメインスタッフが「厚岸蒸留所の味わい」を追い求め時に過酷ともなる自然環境のなかで日夜の原酒造りに励んでいます。
またポットスチル2基、ウォッシュバック6基という蒸留所内の主設備ではその製法へのこだわりからフォーサイス社の手によるものを採用。
スコットランドの各蒸留所と近い原酒造りの環境が整えられています。