ピーテッド麦芽を使用したグレンアラヒー蒸溜所のシングルモルトです。古いスコットランド語とゲール語を組み合わせた「大いなる追求」を意味するその名には、マスターディスティラーであるビリー・ウォーカーの長年にわたる試行錯誤と飽くなき探求、そして情熱が込められています。
この比類なきピーテッドモルトの特徴のひとつは、メインランドのセントファーガソンで採取されたピートを使用していることです。木やコケが分解して形成されるメインランドのピートを使用したウイスキーは、薬品や海のニュアンスを含むアイラ島のピートよりも、甘みのあるスモーク感が特徴です。
モルトスターによる製麦で、麦芽のフェノール値は約95ppmで、ウイスキーの仕上がり時のフェノール値は35ppm(ザ・ターボを除く)。発酵に160時間という長い時間をかけることで、フルーティさやバタースコッチ、ハチミツのフレーバー成分を引き出しています。蒸溜所でのピーテッドウイスキーの製造期間は年間で約6週間、生産量は純アルコール換算で約10万リットルです。ノンカラーリングでチルフィルターは使用せず、一般的なウイスキーよりも高いアルコール度数でボトリングしています。
また、ビリー・ウォーカーの長年の経験によって導き出された‘ピートの特徴がはっきりと感じられる熟成期間は5~8年である’という理論に基づき、メインランドのピート感がたっぷりとお楽しみいただけます。レンジのすべての年数表記は5年となっています。
パッケージには、スペイサイドで最も標高が高いベンリネス山の稜線が描かれています。落ち着いた趣のある色彩は、スモーキーなフレーバーを生むピートと蒸溜所周辺の自然環境(コケ、オーク、ヒース、空)からインスピレーションを得ています。
~テイスティングコメント~
香りはシナモンなどのスパイスや焦がしたハチミツ、エスプレッソのアロマにヘーゼルナッツやスモークアーモンドの香ばしさと甘いバタースコッチが混ざり合います。
味わいは甘いピートスモークと共に濃厚なチョコレート、ヘザーハニーが広がり、シナモン、ジンジャーの温かなスパイスとオークでスモークした砂糖が加わります。
3つの原酒(ファーストフィルバーボンバレルとアメリカンヴァージンオークカスク、ライウイスキーバレル)のコンビネーション。
最低熟成年数は5年。
※ウイスキーのフェノール値は35ppm
グレンアラヒー蒸留所は、アベラワーの町の郊外に1967年に設立された蒸溜所です。これまでブレンデッドウイスキーへの原酒供給をメインに行っており、シングルモルトとしては極めて希少な銘柄でした。シングルモルト界の伝説的プロデューサー、ビリー・ウォーカーが、「グレンアラヒー」の可能性を見出し、2017年、グレンアラヒー蒸溜所は大手メーカー傘下から独立を果たしました。
「グレンアラヒー10年 カスクストレングス」のワールドベスト受賞だけでなく、ビリー・ウォーカー自身もウイスキー業界の功労者を顕彰する「ホール・オブ・フェイム」で2021年にウイスキー殿堂入りし、今後が益々楽しみな蒸溜所です。
今もなお、最も注目を集めている蒸留所の一つです。
(以上、輸入元資料より)