今回、STORY TELLER 第7弾のボトリングは、オルトモア蒸留所の2009年蒸留原酒の2021年ボトリング、シェリーバット熟成です。
ラベルデザインは、「ヘンゼルとグレーテル」の一場面、森の奥深くに置き去りにされた兄妹がお菓子の家を見つける様子をあしらっています。
オルトモア蒸留所の創業は1897年。ベンリネス蒸留所の創業者アレクサンダーエドワード氏によって設立され、現在はバカルディ社を親会社とする、ジョン・デュワ―&サンズ社の傘下で稼働しています。
今回のオルトモアはシロップ漬けのオレンジのようなくすんだ金色に、ナッツチョコレートが香しいボトル。
ピーナッツバターのようなナッツ、クリーム感とシェリー樽由来の甘味に、オールスパイスの香ばしさの余韻。
少量の加水で、新鮮ないちじくの香りやグレナデンシロップのニュアンスが引き出されます。
鬱蒼とした森をさまよっていたヘンゼルとグレーテル。
甘い香りに誘われ向かってみると、目の前にお菓子で出来た家が現れました。そんな深い森の木々とお菓子の家の様な甘美かつ樽感の乗ったオルトモアをお楽しみください。
~テイスティングコメント~
香りは、ミルクチョコレート、ヘーゼルナッツ、ブリオッシュ、ビワ、マーマレード、ピンクグレープフルーツの綿。
口に含むと、チョコレートウェハース、ピーナッツバター、ローストしたクルミ、ドライフィグ、オレンジピール。
フィニッシュは、香ばしいオールスパイスと皮付カシューナッツの余韻。
(Tasted by The Sixth Sense )
2018年、信濃屋ハードリカーチームの若手有志6名で結成された共同プロジェクトチーム、The Sixth Sense(シックスセンス)。
The Sixth Senseボトリングは、伝統的な信濃屋ボトルシリーズに 対して、セレクションに更なる幅を広げるために生まれた若い世代によるセレクションシリーズです。
The Sixth Senseのメンバーの刷新に合わせ立ち上げたSTORY TELLERシリーズは、ウイスキーの香りや味わいを物語になぞらえたシリーズ。
ウイスキーを「語り部」として見立て、ウイスキー自身の物語を楽しむコンセプトになっております