''To Be Classic''
グレンオード蒸留所は、スコットランド北ハイランドに位置する蒸留所で、大麦の主要生産地として有名なブラックアイル半島の付け根にあります。グレンオード蒸留所は、1838年に設立した長い歴史を持つ部類です。1923年にはデュワーズ&サンズが買収。その後、DCL社に吸収される形で現在のディアジオ社所有まで歴史が続きます。
一つの特徴として、蒸留所に併設した巨大な製麦工場があり、ディアジオ社系列の蒸留所で使用する大麦麦芽を供給する役割をも担う一面を持っている蒸留所です。
また蒸留所名がミュアオブオード、グレンオード、グレンオーディー、単に「オード」のみ等、いくつかの呼び名の遍歴を持つことでも知られています。現在では、ザ・シングルトンからリリースされています。
グレンオードは、樽感が控えめで、豊富な麦芽の味わい、途中でへたりこまない高めのトーン、酒質を支える微かなピートスモーク。ニューメイクの個性として刈り立ての芝のようにグリーンや草原の様な青っぽい香りがあるものがありますが、熟成を重ねるにつれて甘いトフィーやジンジャー、長期熟成の物となると、時に陶酔感を持つウイスキーへと姿を変えていく蒸留所です。
今回の一樽は、何度もテイスティングを重ね、クラシックなオードのスタイルが表現されている一樽を選定、信濃屋オリジナルラベルでボトリング致しました。
2023年1月に
第一弾となるリリースがありましたが、今回は同ビンテージのシスターカスクです。
熟成年が二年延びて13年熟成になりました。より一層角が取れた印象で、粉砂糖やきなこのような甘みが増しました。
下記のテイスティングコメントとも重複してしまいますが、青っぽい香味が控えめで、古典的なハイランドモルトのスタイルを持った落ち着いた佇まいに居心地の良さと安心感を覚える香りと味わいで、今回のカスクも麦のボリューム感を感じながらしみじみと美味しさを味わえる麦旨な一本になっております。是非、お楽しみください。