BRISTOL CLASSIC RUM
CARONI
[1998-2022]
for Rum and Whisky,Kyoto
15th Anniversary
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The Masterpiece of Caroni
今回の一樽は、京都木屋町の名店「Rum and Whisky」様の15周年を記念し、2003年に閉鎖されたトリニダード・トバゴの伝説的な蒸溜所カロニーの長期熟成原酒をブリス
トル・スピリッツブランドでボトリング致しました。
日本屈指の目利きとラムの知識・経験を持つ、Bar Rum and Whisky のオーナーバーテンダーの定元 学氏によって選定された、素晴らしいカロニーです。
今回のボトリングに際し、お願いをして当ボトルに関して、メッセージ書き下ろして頂きました。
<ブリストル・スピリッツ × カロニーとの出逢い>
ラムを飲み始めたのは1990年代半ば、ブリストル・スピリッツ社のジャマイカンラムの衝撃からでした。
ファンキー、エステリーという用語も知られて無かった時代、その香味の鮮烈さは驚きでした。毎月営業の方が持ってきてくれた紙媒体の広告で紹介される未知の国々のラムは全て違う味わいで、“シングルモルトのように愉しめるラム”という同社のコンセプトに魅了されました。
時は流れ、自分でラムとウイスキーの専門店を始めて10年が経ち記念ボトリングの樽を探して渡英した際、まず浮かんだのはブリストル社。
しかし訪れたブリストル港のラム貿易はもはや廃れ、伝説的なラムが眠っていた同社の歴史ある熟成庫も郵便局の倉庫になっており、熟成樽は全てリバプールに移されていました。
幸運にも翌日のロンドンラムフェス事前ミーティングで敬愛する代表のジョン・バレット氏にお会いして、いくつかラムのサンプルをご提案していただき感激しました。諸事情によりその時の企画は実現せず残念でしたが、今回15周年にあたり信濃屋の秋本さんに御協力いただき念願のブリストル社からカスクストレングスのカロニをボトリングできました。感無量です。皆様に感謝いたします。
2015年、失われた70年代のデメララの樽を探していた私は代わりにと提案されたカロニ1997の品質に驚き、最初の当店向けプライベートボトリングに選びました。“Sloth 1”です。その後ナマケモノのモチーフは当店のアイコンになりました。
時は流れ、カロニも閉鎖蒸溜所の宿命か高騰し、また熟成が深くなるにつれやや樽の影響が強くなり私好みの瑞々しさからは変容したより重厚な香味になっていきました。
今回秋本氏よりご提案いただいた原酒は長期熟成の複雑な香味を持ちながらも過熟感無く非常に瑞々しく、焼けたゴムや焦がした砂糖のようなフレーバーが極端に少ない、まさに私の愛したカロニのマスターピースのような一本になりました。
美麗なラベルとブリストル社ならでは愛らしい瓶形と共に是非皆様のお手元にお置きくださいませ。ラベルイラストは上野渉氏の“Sloth 1”より題字は喫酒幾星の織田浩彰氏にお願いしました。両名に感謝です。
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---Tasting Note---
香りはシロップ漬けの黄桃の甘さとドライアプリコットの酸。熟した洋梨。わずかに金木犀、ヘザーハニーのアクセント、ドイツ系ボトラーの中熟ハイランド・モルト、もしくはマルティニーク島のラム・ヴュー・アグリコールのよう。徐々に湧き上がるバナナと潮風、白木の爽やかさ。
口に含むと、アプリコットブランデーと極少量の海水を入れた特級キームン、舌をおおう上質なオリーブ・オイル、樽由来の程よい苦味が全体を引き締める。シロップの甘さと上品な木の渋みが長く続く。
(Commented & Tasted by
Rum and Whisky オーナーバーテンダー 定元学氏)
2009年に開店した、ラムとウイスキーの専門店。
熟成蒸留酒としてのラムとウイスキーの共通点・相違に着目した独自のセレクトで、その二つの世界を繋ぐ。
オールドボトルを中心に、ラム、ウイスキーそれぞれ300本程が揃い、定元氏のセンスと経験が充分に体現された、ハードリカーファンへのメッセージを感じられる訪れるべき名店。
-Mr.Manabu Sadamoto- (定元 学 氏)
京都「Rum and Whisky」オーナー・バーテンダー。
カリブやヨーロッパの生産地を訪ね歩き、類稀な見識を持つだけでなく、世界のマーケット事情を捉え、生産者とのリレーションシップも厚いプロフェショナルバーテンダー。
その経験とノウハウは幅広いハードリカー全般に渡り氏を信頼するファン、バーテンダーも全国に多く抱えています。
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