今回の信濃屋向けカスクは、スペイサイド・キース地区の
ストラスアイラ蒸留所。
創設は1786年とスコットランドでもっとも古い蒸溜所のひとつで、パゴタ屋根の見事な外観を持つだけでなく、その実力も多くのウイスキー愛好家の中で銘酒としてその名を知られ、シーバスリーガルの華やかなバランスを支えるモルト構成原酒として長きにわた りその地位を確立している蒸留所。現行品オフィシャルボトル12年が終売後、入手が困難になってきている蒸留所です。
今回は、2022年にハートブラザーズ社の現地オフィスを訪問、同社所有の原酒サンプルの中からリフィルバレル樽で熟成した原酒をシングルカスク・カスクストレングス信濃屋向けにボトリング。
短熟ながらウイスキーを構成するそれぞれ要素のバランスが良く、さすがシーバスリーガルの屋台骨を支える実力を感じさせる、優秀なスペイサイドモルトです。
---Tasting Note ---
香りは、フローラルでスイート。シロップ漬けの林檎、菩提樹の蜂蜜、フレッシュなりんご、ミント、イソップの葉、ソーヴィヨンブラン。
口に含むと、りんご、シロップ漬けのフルーツ、ハーブキャンディー、冷たいサングリア、綺麗な麦の輪郭、湿ったビスケットやういろうの柔らかい甘さ。
フィニッシュは、穏やかで爽やかな余韻が程よく続き、ビターに変化する。冷たい紅茶、林檎、マスカットの皮、メンソール。ドライなフィニッシュ。
(Tasted by弊社スピリッツバイヤー)